茨木 英光

「変位しやすい方向、変位しにくい方向」

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先生、こんにちは。

関節マスタードットコムの
茨木 英光(いばらき ひでみつ)です。

本日もどうぞよろしくお願いします。

カイロプラクティックを学ぶと始めに骨の変位について学習します。
回旋変位や側屈変位、その複合など。

そしてその理論が分かれば次は触診にてその変位の方向を判定します。
私はこの理論と実技の両方に理解しきれない部分がずっと残っていました。

その答えが私なりに見つかってきたのはつい数年前からでした。
あくまでも私なりの答えですので異論があるかもしれませんが、
今日は骨の変位について一緒に考えてみましょう。

まず理論において分からなかったことは、
腸骨が後下方変位した側が短下肢となるという考え方です。

腸骨が後下方変位すると寛骨臼も下方に下がるような気がするのですが、
教えではそうではないようです。

もし後下方変位が寛骨臼を上方に移動させて短下肢となるとしても
寛骨臼の位置が2センチも上に移動して下肢の差が表れるものなのでしょうか。
おしりの片側がグッと引き上げられることなんてあるのでしょうか。

学生の時に先生に質問しても明確な答えが帰ってきませんでした。

また、下肢長に差がある場合、短下肢側に問題があるのか、
それとも長下肢側が原因なのか、これもよくわかりませんでした。

これはモーションパルペーションを行って
可動性の無い方を矯正すると習いましたが、
これも差がわかりにくい場合が多い。

右と言われれば右に問題ありと言う気がするけど…。
という感じでした。

それから、腹臥位にて首を左右に回旋すると
下肢長に変化が出る場合は頚椎が原因であるということですが
頚椎を回旋して腸骨を引き上げるほどの筋肉とはどの筋肉なのか。

脊柱起立筋と言っても上部頚椎や後頭骨までは伸びていないし
逆に板状筋や僧帽筋も骨盤までは伸びていません。

これらの筋肉が連動して下肢長に差を生じさせているのでしょうけど
それほど影響するものなのだろうか。
そのあたりがよく分かりませんでした。

次に、椎骨が側屈している場合、
例えば右に側屈していて、右横突起が下がっている場合。

これは右の横突起が下がっているのか、左の横突起が上がっているのか。
これがわかりにくかったです。

ガンステッドテクニックでは細かく定義されていますが
レントゲンフィルム上で線を引いて判定するため
日本の手技療法には適しません。

日常の施術においては触診のみで判定して矯正をおこないますので、
手の感覚が判断のほぼすべてとなるわけです。

実技についてですが、
モーションパルペーションでの判定が
皆一様ではないことです。

学校で学生のひとりがモデルとなって
他の生徒たちがモーションパルペーションを行って検査をします。
どの椎骨にサブラクセーションが存在するのか。そしてリスティングの結果はどうなのか。
学生たちの出した答えがバラバラなことが多いのです。

でも先生が右の変位だと言うとみんな右に問題がある気がしてくるのです。
それに触れば触るほど右か左かがわからなくなるのです。
だから患者さんの首をいつまでも左右に動かして調べてしまって
不快感を与える癖がついてしまいます。

これは学生がモデルのため、はっきりとした変位がないからかもしれませんが、
実際に患者様の体を触らせてもらえるようになったら
判断できるようになるのだろうかという不安がありました。

また、変位を見つけて矯正したとして、それで腰痛や首の痛みが改善するのだろうか。
矯正にどれだけの意味を見出だせるのだろうかとも思っていました。

カイロプラクティックを学び始めてまだ年数の浅い方は
私が学生の時に抱いていた疑問と同じ思いで悩んでいませんか。

これらの疑問に自分なり考えがまとまってきたのは開業してからでした。

開業すると腰痛や首の痛みなど、明確な改善目的を持った方と向き合います。
そして実費治療ですから、初回で改善が見られない場合は、ほぼ次回の予約を
取っていただけません。

だから腰痛の方にはとにかく腰をさわりました。
首を回旋して下肢長に差が出たところで、首を施術しても
腰痛は全く良くなりません。

唯一、腰の変位を正しく戻した時のみ良くなりました。
だから痛みのある箇所に原因があるという単純な考え方に至るようになりました。
他のゆがみのある部位は腰痛が良くなってから全体のバランスを整えるというような
施術をするようになりました。

そして上方変位なのか、下方変位なのか。
このことについても椎骨はそれより上の椎骨を
乗せているのだから下がって悪くなることと、
腰方形筋などの、椎骨に付着する筋肉は、骨盤を引き上げるというよりも
骨盤は定位置のままで腰椎がひっぱり下げられるほうが実際の動きに
即しているという考えにいたりました。

椅子に座って背骨をだらんと丸めると、腰は下がりますが、骨盤が持ち
上がるわけではありません。
そう考えると、椎骨は下がって変位するという考え方のほうが自然だからです。

短下肢についても体重の乗せる癖のある側が外側に変位して、その分が短く見える。
だから大腿骨頭を中に入れると下肢長はすぐに揃う。

このように骨の変位についての考え方が
実際の日常の動きに即しているととと、かつシンプルに考えることで
施術の効果をしっかりと出せるようになりました。

これらは偏った考え方だと自覚しておりますが
この考えで施術を行うことが最も効果を出すことができるので
これからも考え方が変わることはないと思います。

また、私のDVDを見て実践してくださった先生方からも
施術効果が高かったという感想を多く頂いていることからも
真実にどこまで迫っているのかは分からないにしても、
間違いではないのかなと思っています。

いかがでしたでしょうか。

もし変位の判定や施術の効果に迷っている方がいらっしゃいましたら
何が変位を起こしているのかを日常の体の動きから追求するととと
シンプルに考えることの2点から
解決してみると新たな発見があるかもしれません。

ありがとうございました。
茨木英光

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