コラム 茨木 英光

「技術のある先生は診断も一流」

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こんにちは。

関節マスタードットコムの
茨木 英光(いばらき ひでみつ)です。

本日もどうぞよろしくお願いします。

先日のことですが、膝の軟骨のめくれを取る手術を受けました。
10年前に怪我をした箇所が再発したようでした。

症状は、膝を伸びきって体重を乗せた時に特に痛み、
安静時にも常に痛みが続くというものでした。

まずはレントゲンとMRIを撮ってもらうために撮影専門の病院へ。
そこの先生の診断は膝の変形が少しあるということでした。

しかし異常のない右側と比較しても骨の形はまったく同じなため
私はそれが正しい診断かどうか疑っていました。

次にそのMRIを持って手術を行っている中規模の病院へ行きました。

そこでの診断は
「膝には異常が見られないため、自律神経の異常だろう」
とのことでした。

画像に異常を発見できなければすぐに自律神経の異常と
結びつけるのはなぜなのでしょうか。

医者としても何かしらの診断名をつけなければならないので仕方ないのかも
しれませんが交感神経が体性感覚神経と直接連結していないことは
知っているはずなのにすぐに自律神経の異常と言われることが多すぎます。

本当に自律神経の異常で体重をかけた時に膝が痛むのでしょうか。
不思議でなりません。

この病院には見切りをつけて、少し遠いですが
評判の良い先生のところに行ってみました。

その先生は日本のベストドクターにも選ばれている先生です。

その先生はMRIを見る姿勢から違っていました。
始めに診察室の電気を消して、部屋を暗くして僅かな陰影も
見逃さないようにじっくりと画像を見て下さいました。

部屋の電気を消してMRIを見てくれた先生は初めてです。

画像を見て、
「ここですねえ。膝蓋骨内側の裏側に小さな軟骨のめくれがあります。
 これは放置していても自然治癒しないものなので内視鏡を入れて摘出しましょう。
 術後はちゃんと良くなります。」
と仰られました。

私の痛みのある箇所と画像での損傷箇所が一致する診断を
してくださったことにとても納得がいきました。

名医というものは診察を受けただけで治ったような嬉しい気持ちになります。
手術も日帰りで楽に受けることができました。
その後の回復も順調です。

やはりこの先生の診断力が一流だったのは、技術が一流だったからだと思います。

膝の軟骨のめくれがどういうものなのか、実際に内視鏡で数多く見ているから
それがMRIでどのように映るのかが分かるのです。

これが手術を行っていない先生が見ても小さな損傷では発見できないのです。
だからいろんな病名にすり替えられてしまうのです。

さて、私たち手技療法家にとっても大切なことはこの診断力です。
もちろん、診断はしてはいけないのでここでは「判別力」と表現させて頂きます。

同じ腰痛でも手技療法で改善するのか、手術が必要なのか
すぐに判別できなければいけません。

例えば腰痛になった際に腰の中でプッツン音を聞いていることと、
下肢のしびれに加えて運動麻痺が伴うようでしたら
手術が必要なケースかもしれません。

しびれだけでは梨状筋症候群の場合が多いからです。

それでも何回かは改善を試みます効果がなければ上記の二点が
あることを説明して病院へ行くことをお勧めいたします。

これが術者の判断基準が曖昧だと、
「施術してみましたが良くなりませんでした。すいません。」
となってしまって自分の価値を下げてしまいます。

ちゃんとした判断基準を持っていれば自信を持って
手技療法の範囲を超えている旨をお伝えすればいいのです。

また、治せなかったという現実に施術家が
不必要な自己嫌悪に陥ってしまいます。

そうならないためにもぜひとも技術力と判断力の両方を
強化していきましょう。

判断力を養うために必要なことは、何が症状の原因と
なっているのかを常に考えることです。

なんとなく日常の施術をこなしているだけでは
全く施術の効果が表れません。

施術というのは関節や筋肉が正しい方向に動けば、その一瞬で
効果が表れますから忙しくて短時間の施術しかできない環境でも
しっかりと改善が望めます。

次に技術力を養う方法は、関節がどのように動くのかを三次元的に
理解すると、施術の効果がすぐに表れます。

例えば、膝関節は屈曲しながら内旋していることや
手関節は進展する際に手根骨は前方に滑っていることなど
それが理解できると、手を地面について手首を痛めたと訴えた場合、

すぐにテーピングをしてしまう施術と手根骨を後方に戻してから
テーピングをするのとでは改善の度合いが変わってきます。

他にも、腰椎のアジャストメントで椎骨のズレを戻そうとして
手で押し込んでみても全く動きません。

矯正する椎間関節のあそびを取ってからわずかに牽引力を掛けるのです。
そうするとポコっと動いてくれます。

サブラクセーションを「骨のズレ」だと思ってしまうと
どうしても椎骨を押し込んでしまいたくなるのです。

このように関節の動きを三次元的に理解すると
関節操作はとてもわかり易くなります。

そのためには動態生理学などを勉強するといいと思います。

私たちの行っている手技療法というのは医者にも負けないくらいの
価値のあるものだと私は思っています。
みなさまも同じ考えではないでしょうか。

患者様に喜んでいただける施術を行うために
常に技術力と判断力を一流のものを提供できるように
向上していきたいものです。
ありがとうございました。

関節マスタードットコム
茨木英光

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