コラム 茨木 英光

「第二の心臓」

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こんにちは。

関節マスタードットコムの
茨木 英光(いばらき ひでみつ)です。

本日もどうぞよろしくお願いします。

前回でアジャストの上達法が終わりましたので、
今日は全く違うお話です。

第二の心臓というと足の裏を想像されることと思います。
しかし私はどうしても第二の心臓に格上げしたいものがあります。

それはN+K+ポンプ(ナトリウムイオン カリウムイオン ポンプ
以下ナトリウムポンプ)です。
なぜナトリウムポンプを第二の心臓として格上げしたいのか
まずはその働きをお聞き下さい。

ナトリウムポンプというのは、全身の細胞にある細胞膜に存在しています。
細胞内の電位は静止時には−70mvミリボルト位を保っています。
(1mvは千分の1v)

つまり細胞の中がマイナスで、外側がプラスとなっています。
その電位差が70mvということなのですが、
たった70mvと思ってしまいそうですが、

細胞膜の厚さが約3nmナノメートル(1mmの千分の1の更に千分の1)
しかないので、その薄さで70mvの電位差ということは
乾電池で例えると100万vくらいすごいことなのです。

このナトリウムポンプはATPというエネルギーをもらって
細胞内から3つのナトリウムイオンを外へ出して
2つのカリウムイオンを内側へ入れています。

これだと細胞の内外で電位差があまり生まれそうになさそうですが、
ナトリウムポンプの隣にカリウムイオンだけが
出て行くチャンネルが常に開いています。

これをカリウムチャンネルといいます。
チャンネルはエネルギーを必要と必要とせず、
特定の物質だけを通過させるのが特徴です。

その結果カリウムイオンはナトリウムポンプの働きで中に入るけれども、
カリウムチャンネルから出て行くこととなり
プラスのイオンは全部出て行くことになります。

結果として細胞の外が+の電位で、内側が−の状態となるのです。
これが静止電位です。

細胞に刺激が加わると、カリウムチャンネルの更に隣にある
電位依存型ナトリウムチャンネルというのが開きます。

これによってナトリウムイオンが大量に細胞内に流入してきますので
刺激が加わると細胞内はプラス70mvほどになるのです。
これを脱分極と言います。

しかし電位依存型ナトリウムチャンネルは開いてもすぐに閉じてしまうので、
ナトリウムポンプの働きで、細胞内は再び静止電位へと戻ることができるのです。

この−70mvという静止電位を維持するためには、
ナトリウムポンプを常に回していなければなりません。

そのエネルギーは膨大なもので、私たちが摂取する食事の3〜5割を
このナトリウムポンプが消費していると言われるほどです。

もしナトリウムポンプが回らなくなると細胞は活動できなくなり死滅します。
つまりナトリウムポンプを心臓のようにずーっと回していないと
私たちは生きていけないのです。

いかがでしょうか。心臓と似ていると思いませんか。

心臓とナトリウムポンプの共通点は

・常に回していないと生きていけない。
・絶対に必要である。
・ポンプ作用である。
・自分の意思に関係なく自律的に働いている。

ということでしょうか。

一方、第二の心臓と言われるふくらはぎや足底は、
静脈に弁があるため、足の筋肉を動かすことによって
足へと降りた血液を心臓へと送り返す働きをしています。

しかし、

・寝ているときなど安静時にはあまり働いていない。
・足を切断しても人は生きていける。
・足の筋肉を自分の意思で動かすことができる。

という観点から、第二の心臓は足の裏よりもナトリウムポンプのほうが
ふさわしいと思っております。

といっても大真面目にナトリウムポンプのほうが
第二の心臓であると言いたいわけではないんですよ。

足の裏も大切な器官であることには違いありませんから。

私たちの社会で言うと、心臓が発電所で
ナトリウムポンプが各家庭のブレーカーといったところでしょうか。

ナトリウムポンプはすべての細胞にあるため
足の裏や心臓のように日々の中で意識することはありませんが、
非常に大切な働きをしているものなのでぜひ覚えておいてください。

ありがとうございました。

関節マスタードットコム
茨木英光

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