古藤 格啓

『クレームを考える その3』

更新日:

先生、
こんにちは。
ソレシカのコトーです。

1月から続くインフルエンザの猛威。
そのほかにも風邪や体調不良での
キャンセルが相次いでおります。
2月の売り上げがちょっと心配なコトーです(苦笑)

~前回からの続き~

そして整体を開始してものの5分。

「はい、ではベッドから起きて立ってください。」
「は?まだ何もやってないだろ?」
「いいから立てよ。」

もはやクライアントに対して使う言葉ではありません。
しかしここまでやらないとこの男を
納得させることはできないと踏んだがゆえの言動でした。

「いいから立てよ。」

僕の迫力にその男も立たざるを得ない状況に。
なにやらブツブツ言いながらベッドから立った。
文句を言いたそうな顔をしていたのだが・・・

「あれ???」

表情が一変。

「なんだこりゃ?痛みがない・・・」
 
その男は絶句したまま立ち尽くす。
なんと彼が抱えて来た20年来の腰痛が
たった5分で変化が出たのだ。

ここで立たせたのは僕にとっても賭けだった。
これで無理やり立たせてまったく変化が出ていなかったら
舐められて文句言われて終わり。

この瞬間からこの男の言動がおもしろいくらいに変わった。
あれだけ悪態をつき威嚇していたのになんと笑い出したのだ。

「なんだこれ!痛みがない!ははは!」

そしてその後もブツブツいうものの
先程までのような感じではなくなって来た。

しかも帰りには杖をつかなくても歩けるようになってしまった。
これは僕の予想をはるかに越えた出来事だった。 
帰りには予約を取っていきまた翌週来ることに。
 
しかし2回目の来院の時にまた事件(笑)が起こる。
2回目の来院時には明らかに変化が出ていて
杖はついているものの明らかに改善されている。

2回目はそこまで怒鳴ることもなく、
ただ何やらイヤミのようなことをいうので少し怒ったくらい。

そしてその日仕事が終わってから待合の掃除をすると・・・
そこにはお客様の声を書くための用紙に
延々と僕に対する不満が書かれていたのだ。

ふざけんなよ。
正直そう思いますよね。

そして3回目の来院時にそれを問いただした。
その男が書いた紙を目の前に出して

「これ書いたのあんただろ?そこまで改善させて
なんで文句いわれなくちゃいけないの?
もう帰ってもらえます?」

するとなにやら焦る男。

「いや、あの、ブツブツ・・・」
「は?失礼じゃない?」
「もうそういうこと書かないから施術してくれよ。」

その場は少し言い合ったが施術することに。
この3回目を機にその男の態度は明らかに変わった。

だってこの日も杖は持っているものの
杖をほとんど使わずに来院したのだった。
そして少しずつ自分のことを話し始めた。

・腰痛で入院したり休んでばかりいるから
 いつ会社をクビになるかわからない
・何箇所も整体に行ったが施術者に怒られたのは初めてだったこと
・他の治療院では治らなかったので
 受付に八つ当たりし受付の女性を泣かしたこと
・最近は駅まで20分くらい歩けるようになったこと
・僕のブログを見たら音楽の趣味が合うとわかったこと

など。

こうやって少しずつ心を開いていったその男は
毎週のように通うように。
 
そして数回目の施術の時に
またイラっとさせられた瞬間があった。

ベッドに寝るなり
「おい、どうしてくれんねん。俺の腰。」

ん?前回の施術後にまた痛みが出たのか?
そう思わせる態度と言葉。

「どうしてくれんねんって言っとるんや。」
 
こっちも返答のしようがない。

「何が?」
「腰が良くなったから会社でもまったく
 杖を使わなくても歩けるようになってしまったわい。」

こっちは頭が?マークだらけになる。

「杖使わなくても歩けるから会社の周りの人間が
 だれも心配してくれんようになったわ。どうしてくれんねん。
 仕事ちゃんと出来てしまうわ。コキ使われてしゃーないわ。
 なはははは!」

実はこの人は無類の照れ屋なのだ。

素直に「ありがとう」が言えない人だった。
だから面倒くさい表現で腰が完全に良くなってきたことを
伝えてきたのだった。
 
この日を境にいろんな話をするようになり
音楽の趣味も一致するので一緒にライブに行ったり。

まさかの展開に。

この話は2007年の話。
なのでかれこれ10年以上お友達。
一緒に行ったライブは数知れず。
一緒に飯を食いに行き、ロックバーにも行く。
今でも数日ごとにLINEをしている(笑)

この男は表現の仕方が下手なだけで
一回人を信用するととことん尽くすタイプの男だった。

この10年でたくさんの人を紹介してくれた。
親戚一同、仕事場の同僚、その他いろんな友達。
一生懸命整体に行くことを説き連れてきてくれるのだ。

僕に直接言ってくれたことはないが
紹介してくれた中のひとりの方が
僕にこっそりと教えてくれた。

「あの人コトーさんのこと命の恩人だって言ってましたよ。
 コトーさんがいなかったら苦しくて自殺してたかもって。」

まったく面倒くさい男だ。
僕はそのクライアントからそんな話を聞いて
ちょっと泣きそうになった。

そう、クレームの裏にはとてつもない寂しさや苦しさ、
だれかと交流したい気持ち、自分をわかって欲しいという承認欲求。
そんなことがあるのだと教えられた出来事だった。

そういったものをうまく解消すると
クレームをつけてきた人は一転してファンになるのだ。

これを書いている今日も彼からのつまらないLINEは来ていた。
いつもつまらないこと送ってくるから返信もしないんだけどね(笑)

~次回に続く~

ソレシカ コトー

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