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セラピストの手技やセラピーのコツ~ 手技の種類や特徴は?

セラピストの手技

セラピスト』というと「美容」をイメージする方もいれば、心理カウンセリングなど「癒
し」をイメージする方もおられるでしょう。
また整体など手技による施術や療術をイメージする方もおられるかもしれません。
セラピストとはセラピーを行う者を指しています。
本来、セラピーとは手術や薬を用いない治療法や療術、療法のことを言います。
そのため医療だけではなく幅広い場所で用いられており、日常生活でも親しまれているものとなってい
るのではないでしょうか。

例えば医療の場面において「アニマルセラピー」や「アロマセラピー」などと呼ばれるもの
がありますし、心理学では「カラーセラピー」、手技を用いるものにおいては「リンパセラ
ピー」などと呼ばれるものなど、多種多彩となっています。

手技を用いるセラピストにはどのような種類がある?

多種多様に活躍するセラピストの中で、「手技を用いるセラピスト」にはどのようなものが
あるのでしょうか。
ボディケアセラピー』などと総称されることもありますが、次のように表現されているも
のを見かけることもあります。

● リンパケアセラピー
● アロマセラピー
● アーユルヴェーダセラピスト
● 経絡セラピスト
● スパトリートメントセラピスト
● タイ古式セラピスト
● タッチセラピスト
● ヘッドスパセラピスト

このような名称で施術している整体院などもありますし、整体師やマッサージ師などが、施
術の幅を広げるために学ぶ講座や資格・検定などを見かけることもあります。

数千年も前から受け継がれてきた治療法がベースになっているものも少なくありません。
そのためプロの鍼灸師やマッサージ師、柔道整復師などが手技の引き出しを増やすために学
んでいるということも多くなっています。

手技は神経系や筋肉、関節などに刺激を与えながら、血流やリンパ、体液、脳髄液、気血な
どの流れを良くしながら、免疫力の向上を図るのが特徴的です。
ただしかなり奥深くまで学び、手技を習得し、実践している人の数はそれほど多くはありま
せん。

セラピストの手技の特徴

手技を用いるセラピストは、「手技療法家」などと呼ばれることもあり、施術のことを「
技療法」などと呼ぶこともあります。

セラピストの手技には、整体やカイロプラクティック、ボディケア、リフレクソロジー、オ
イルトリートメントなどさまざまなものがあります。

手技はもともと「手当」と呼ばれるもので、痛い部分に手を当てて擦ることによって痛みを
緩和させるということは誰しもが経験してきたものでしょう。
セラピストの手技は、この「手当」を追求したものであるといえ、擦ることをはじめとして、揉む・叩く・押す・触れるなどによって施術を行います。

痛みに触れ、擦ることによって、心理的に安心感や癒しを与えるというだけではなく、触れた部分の神経や筋肉に刺激を与えることによって自律神経の働きを改善させることができます。

また同時に全身の血流やリンパ、脳髄液、体液、気血などの流れが良くなります
自律神経や血流の改善などによって、痛みやコリの部分を解消させることができるだけでは
なく、内臓や代謝の働きを活発化させ、免疫力を高めることにも繋がります。
そのため医療分野にも幅広く取り入れられるようになった手技であると言えるでしょう。

セラピストの手技やセラピーのコツ

セラピストの手技や施術には、特徴的なコツがあります。
病院や治療院とは違った役割を持っていますから、その役割を知ることで手技や施術のコツ
を掴むことができます。

セラピーによって痛みやコリの原因を突き止める

そもそも痛みやコリを抱えた患者が、なぜセラピストに手技や施術を求めているかというと、医療や治療法において改善することができなかったからでしょう。
痛みやコリがあるからといっても、その部位を検査してみて異常がなければ湿布薬や鎮痛剤が処方されるだけということも少なくありません。

病院のリハビリテーションを受けたとしても、温熱療法や牽引など対処療法的に行うものが多いのではないでしょうか。

このような治療法を見ても、完全に改善させることが難しいのは明らかです。そのため痛みやコリに悩む人が根本から改善させたいと考えることは当然のことでしょう。

ただそのような方がセラピストに手技や施術を求めるとしても、漠然としたものを症状としていることが少なくありません。

体の疲れが取れにくい感じがする
腰が重い感じが取れない
背中がだるくて時折痛くなる

このような漠然とした症状から、原因となっている部位を突き止めることがセラピストとし
ての高いスキルの一つであると言えるのです。

セラピストの手技やセラピーのコツ

セラピストが行う手技には、骨格の調整や筋膜リリースなどさまざまなものがありますが、
痛みやコリなどの部位だけではなく体全体のバランスを調整できる視野が必要です。

例えば骨格を見ても、小さな歪みから始まって、体全身に影響を及ぼすようなことがあります。
小さな骨格の歪みであっても全体に歪みが生じることがありますし、周辺の筋肉や神経、血流などに影響を与えてしまうこともあるからです。

そのような考え方は筋膜リリースなどほかの手技や施術方法においても同じことが言えます。

病院や治療院の対症療法では良くならなかった患者に対し、身体状況を改善し、免疫力を高めて健康的に生活できるようにするのが、セラピストの役割であると言えるのではないでしょうか。

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