イチオシ!

尾骨(尾てい骨)の調整方法~歪みや痛みが生じる原因とは

尾骨(尾てい骨)調整とは

尾骨とは、腰骨の下にある仙骨の先端部分の骨を指しており、いわゆる動物でいう尻尾に当たる部分を言います。一般的には「尾てい骨」と呼ばれることが多いですが、俗称であり正式名称は「尾骨」になります。

人間が進化の過程の中で退化した骨であると伝えられることもあるのですが、尾骨(尾てい骨)に歪みが生じることによって、身体に与える影響はとても大きいことが知られています。

尾骨(尾てい骨)の痛みそのものだけではなく、脳脊髄液の循環が悪くなってしまい、身体に大きな影響を与えることもあります。

尾骨(尾てい骨)の役割や歪みが生じたときに現れる症状についてお伝えしていきましょう。

尾骨(尾てい骨)の役割

私たち人間も脊椎動物であり、脊椎によって支えられています。

その仙骨の最先端にあるものが尾骨(尾てい骨)であり、尾骨は3~6個の尾椎(びつい)と呼ばれる骨によって構成されています。

動物でいう「尻尾」に該当するものですが、痕跡器官(本来の用をなさなくなった器官)として残されているものだと考えられています。

しかし本来の用はなくなっているとしても、尾骨(尾てい骨)に関わる症状はとても多くあります。

打撲などによって尾骨(尾てい骨)を歪めてしまい、いつまでも痛みが取れないことがあり、歩くこともできないような症状に悩まされることがあります。

あるいは長時間、座って仕事をしているような方が、尾骨(尾てい骨)に負担をかけすぎて歪みを生じさせてしまい、座ることもできないような痛みを生じさせるようなこともあります。

出産後から痛みが取れずに悩んでいる方も少なくありません。

また歪みによって脳脊髄液の循環が悪くなってしまい、自律神経の働きに悪影響を与えてしまうこともあります。

そのため尾骨(尾てい骨)とはまったく違う部位に生じている症状や精神症状などが、尾骨(尾てい骨)の調整によって改善できたという事例も存在します。

尾骨(尾てい骨)の歪みによる症状

尾骨(尾てい骨)の歪みによる症状にはさまざまなものがありますが、尾骨そのものに痛みが生じることが多くなっています。

痛みの程度にもさまざまあり、ひどいものになると椅子に座ることができないといったものもあります。痛みの場所を確認すると、尾骨(尾てい骨)に圧痛が生じています。

そのような方の尾骨(尾てい骨)を調べてみると、歪みが生じていることが多いのですが、強く打ちつけたり、負担をかけ続けて座っていることが分かります。

特に強く打ち付けたという意識がない方であっても、子供の頃に尻もちをついて歪みを生じさせてしまい、そのまま大人になって痛みが発生するようなこともあります。

歪みを生じさせることによって尾骨(尾てい骨)周辺の筋肉が委縮しているような状態になってしまいますが、歪みを調整してやることによって改善させることが可能です。

また尾骨(尾てい骨)は脊髄の先端でもあることから、歪みが生じることによって脳脊髄液の循環に大きな影響を与えてしまうこともあります。

歪んでいる状態で放置していると、自律神経の働きが悪くなってしまい、疲れが取れなかったり、イライラしたりすることがあります。ホルモンバランスを崩してしまうようなこともあります。

そのため尾骨(尾てい骨)は免疫力に対して大きな影響を与える部位であると言ってもいいでしょう。

尾骨(尾てい骨)に歪みが生じる原因は?

尾骨(尾てい骨)は、左右に歪んでいることや折れ曲がるようにして歪んでいることもあります。尻もちなど打撲によるものや、悪い姿勢で座り続けているような場合に歪みが生じます。

特に中高生であれば体育館で体育すわりをしたり、硬い木の椅子に座り続けて授業を受けていますので、尾骨(尾てい骨)は歪みやすい状況にあると言えます。

しかしこのような状況で整形外科を受診したとしても骨にはまったく異常がありませんから、痛み止めを処方される程度の治療しかできないことが多いです。

また出産後の女性にも尾骨(尾てい骨)の歪みが生じやすくなっています。

出産によって尾骨を支えているじん帯が緩んでしまうことが原因であり、出産後にひどい痛みが見られるような場合には、尾骨(尾てい骨)が骨折している場合もあります。

尾骨(尾てい骨)調整方法とその効果

尾骨(尾てい骨)は小さなものですが、このような歪みが生じることによって、全身に影響を及ぼすことになります。

痛みが生じる部位を確認し、その部位を中心として全身をチェックしていきます。

尾骨(尾てい骨)を調整するやり方は、緩んでしまっているじん帯をほぐして調整する方法や骨盤を動かしていくことによって周辺筋肉やじん帯を緩め調整する方法などがあります。

特に産後の女性や長時間座ったまま仕事をしているような方においては、尾骨(尾てい骨)周辺の筋肉が弱ってしまいますので、調整はとても有効です。

歪みを整えてやり、弱った周辺の筋肉をほぐしてやることによって痛みを緩和することが可能です。

また尾骨(尾てい骨)の歪みは歩きにくくなることもあり、腰痛や膝痛などを引き起こすこともあります。腰痛や膝痛の原因が尾骨(尾てい骨)の歪みである場合であれば、改善させることができます。

尾骨調整の関連教材