その他の手技

手と肘の正確な施術

「手と肘」の施術について、
茨木先生からのメッセージをお届け致します!

茨木先生
茨木先生

手首や手の障害って意外と苦手な場合が多いのではないでしょうか。

テーピングをしてあとは安静に。
これだけではなかなか改善しないものなのです。

手首の捻挫や突き指は骨の位置が変位しますから、まずは骨を正しい位置に矯正しなければなりません。
そのためには触診を正確にできる必要があります。

手根骨をすべて正確に触診できますでしょうか。

教科書で習う時は手根骨を横に覚えたと思います。
近位手根骨は小指側から、豆状骨、三角骨、月状骨、舟状骨というふうに。

これでは臨床に使えないのです。

例えば有頭骨をすぐに触れますでしょうか。
このような練習はあまりしたことがない方が多いかと思います。

手根骨は縦に覚えるとすぐに触診ができるようになります。

例えば、母指を近位へ辿っていくと母指中手骨、大菱形骨、舟状骨と並んでいます。
有頭骨は中指中手骨の根本にあります。

このように覚えて行くとすぐに有頭骨が触診できるようになるのです。
そして正しく触診できるようになると手の問題に関する苦手意識がなくなっていきます。

それから肘関節ですが、ここもゴルフ肘やテニス肘など問題の起こしやすい関節です。
その中でも最も多いのが、橈骨頭の不安定性の障害です。
重たいものを繰り返し持つような仕事の方に多く見られます。

前弯は橈骨と尺骨の二本で構成されていますが、その位置が少し違うのです。
上側である肘関節は、上腕骨と尺骨が強い連結をしています。
橈骨は橈骨頭の上方に軟骨があり、上腕骨とはゆるい連結になっています。

一方下側である手関節は、橈骨と手根骨(月状骨と舟状骨)が強い連結を構成し、尺骨は軟骨を介して手関節と連結しています。
割り箸を割って少しずらして上下を輪ゴムで止めたようなイメージです。

上にあるのが尺骨、下にあるのが橈骨です。
ですから、肘関節では橈骨が弱く、手関節では尺骨が弱いのです。

このような解剖学的なイメージをしっかりと描けるようになると、肘や手首の問題について正しい施術ができるようになります。

今回の動画教材では、肘関節、手関節、指関節に関する解剖学からみた障害のメカニズムとその施術方法についてご紹介しています。
今まで手の問題にての障害について苦手だった先生もすぐに活用していただけます。

ぜひしっかりとご覧になって、手の施術のプロフェッショナルになっていただきたいと思います。

茨木英光

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