先生、こんにちは。
茨木英光です。
最近は電車内での犯罪など、多くの人前での犯罪が目立っていますね。
そのような犯罪に巻き込まれた時にどのように対処したらいいのか考えてみたいと思います。
実際にできるかどうかは別にしても、普段からの心がけで、その時の行動は変わっていきます。
1 笛を持つ
防犯ブザーを持つことは当たり前のこととなってきました。
しかし今の時代、電子音に溢れています。
家にいる時に防犯ブザーが外で聞こえたとして、自分が窓を開けて確認するかというと、気にならないというのが実際のところではないでしょうか。
車の防犯ブザーの誤動作とか、けっこう電子音を聞く機会が多いからです。
しかし笛はアナログですから、その人の息づかいが感じられるのです。
危機感が伝わってきます。
タイタニックのラストシーンでは、救助に来たボートに対して笛を吹くことで発見してもらって助かりました。
声というのは意外と出ないものなのです。
「キャー」とか「助けてー」とかいう叫び声を何秒出し続けることができるでしょうか。
2秒です。
犯罪ではなく、エレベータに閉じ込められるとか、自分の存在を示さなければならない時に笛というのは大いに役立ちます。
大事なのは、その笛をすぐに口に持って来れるようにしておくことです。
もたもたしていたら、犯罪者に笛を取り上げられてしまいます。
僕は平型の笛をカラビナでズボンのベルト通しに引っ掛けて、笛は前ポケットの中に入っています。
パッと取り出せることが何よりも大切なのです。
女性でポケットのない服装の場合は、バッグのベルトに脱着式で取り付けておくとか工夫をしておくと良いと思います。
2 忠臣蔵作戦
笛は自分だけじゃなく、世の中のみんなが持っておける社会になればいいなと考えています。
誰かが笛を拭いてSOSを求めたら、それを聞いた人みんなが吹き返して応答して、警察に通報する。
そうすれば犯人は包囲されている危機感を覚えますし、それが当たり前の社会になれば犯罪も起こりにくくなります。
ぜひPTA単位で取り組んで欲しいところです。
3 率先して声をかける勇気
もし電車内で犯罪を見かけたりした場合に、ひとりで立ち向かってはいけません。
そこにいる全員で取り掛かるのです。
「そこのあなた、警察に通報して」
「あなたは車内の通報ブザーを押して車掌に連絡して」
「男は全員カバンを盾にして取り囲もう」
というふうにたくさんの人に声をかけていくのです。
日本人は率先して行動を起こすことがとても苦手です。
でも誰かひとりが動き出せば、みんな人助けをしたいと思っています。
その最初の一人になる勇気を持つのです。
そのためには、普段から率先して声をかける習慣を持つことです。
電車内で誰かが気分が悪そうにしていたら、誰が声をかけるのか最初はみんな様子を伺っています。
そして誰かが声をかけたら、みんな協力したい気持ちが一気に高まってきます。
その最初の一人になる勇気を持ちましょう。
一旦慣れたら何でもないことです。
ぜひ、誰よりも先に「大丈夫ですか」と声をかけてみてください。
小雨が降り出したら、周りの目は気にせずに傘を差しましょう。
「こんな小雨なのに傘を差すのは恥ずかしいかも」というような、小さな人目を気にする習慣なんて捨ててしまいましょう。
4 靴が大事
これは災害に対して特にそうなのですが、逃げられる靴を履くということが生死を分けることがあります。
映画でビル火災に巻き込まれたりするシーンでは女性が逃げる途中でヒールを脱いで裸足で行動する場面を何度か見ました。
ただでさえ床が瓦礫と化したところを逃げなければならないのに裸足だなんて辛すぎます。
また、何年か前に大阪ー京都間で電車が止まって、多くの人が何十キロも歩いて帰宅したということがありました。
そんな時にどんな靴を履いているかが大きく左右します。
なので、オフィスにはスニーカーを常備しておくとか、オシャレな服装のときでも極力履きやすい靴を選ぶ方が、いざという時に行動しやすくなります。
いかがでしたでしょうか。
犯罪から身を守るためにはみんなで協力できる社会になれば一番良いと思います。
そのためにも、ぜひ最初に声をかける習慣を心がけてみてください。
一度できるようになったら、人の目は全く気にならなくなるものです。
ありがとうございました。
茨木英光