その他の手技

【橋本典之】見返りを求めない

先生、こんにちは。
ソーラ・ヒーリングアソシエーションの橋本 典之です。

癌を患っているクライアントがいます。
その方は、既に抗がん剤を止めて、
自然の方法で治そうと努力されています。

月に何度か僕のところへ来られ治療を受けて
「また来ます」
そう言って帰られます。

西洋医学ではもう打つ手のない状況で、
本人の不安や恐怖は測り知れないと思います。

一人になるとその不安や恐怖は何十倍にも膨れ上がり
病気と闘う身体に襲い掛かってくることでしょう。

それでも僕のところへ来るときは、
そんなそぶりも見せずに気丈に振舞い、
「元気なんですよね!」
そう言って笑顔を見せてくれます。

受診して数か月、抗がん剤を止めて2カ月くらいたっていますが、
症状も一進一退の状況です。

そんなクライアントから学ぶ事が非常に多いと感じています。

ある時、そのクライアントの奥様からお電話があって、
旦那様のことで相談があるという事でした。

お話を聞くと、旦那さんが身体の違和感を訴えてきて
その話を聞くことも辛く、何もしてあげることも出来ないと
自分を責める気持ちでいっぱいの様子でした。

以前もお話をさせていただいたときがあって、
「ただ傍にいるだけでいいんですよ」
「お話しを聞いてあげてください、そして勇気づけてあげてくださいね」
そう言って励ましたことがありました。

本人もそのことを覚えていて、
「傍に居るだけでいいんですよね?」
「分かっているんですけど辛くて・・」
「旦那に何て言ってあげたらいいのか・・分らなくて・・」
そう心の内を明かしてくれました。

難病を患う本人の苦しみを知ることは難しいことです。
何か言ってきても、何と返してよいのか迷うことはあたりまえで、
何かを言ったところで本人の苦しみを無くしてあげることは
出来ないのですから。

病気で苦しむ人の傍にいることは本当に大変なことで
誰にでも出来ることではないと思います。

しかし、夫婦だからこそ傍に居てあげることができるのは
奥様しかいないという事になるのです。

苦しみを訴えてきても、何も返す必要はなく、
ただ受け入れるだけでいいと思うのです。

人は誰かに頼られると自然と
「何かをしてあげなければ」
と思う存在なのだと思います。

でも、「何かをしてあげる」代わりに、
何かを求めることを同時に行っているのです。

その際、してあげた見返りがないと、
自分の存在自体に意味のないものだと思い込み、
自分で自分を過少評価をしてしまうのです。

そして何もしてあげれなかった・・
と自分を責めることを行うのです。

我々治療家もクライアントと対峙している際、
無意識で「何かを求めてはいないだろうか」
何かを求めることで、自分の力の無さを嘆き、
自分を責め、自分を過小評価してしまい、

本来の「ただ与えるのみ」という純粋な気持ちが
薄れていってしまってはいないだろうか?

見返りを求めた時点で治療家も煩悩の塊となり、
本来の力が沸き上がることがなくなります。

見返りを求めない治療が出来るようになるには、
あと何年くらいかかるのだろうか?

ソーラ・ヒーリングアソシエーション
橋本 典之


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