頭・首の手技

こめかみの頭痛に効果的な簡単セルフケア方法

こめかみの頭痛がきつい・・・と悩んでいませんか?

指だけですっと痛みを楽にして、予防までできる究極のセルフケア方法があります。

教えていただいたのは、伝説の手技「天城流湯治法」の創始者、杉本錬堂先生です。
天城流湯治法が即座に効く秘密は、【理論×実践】のダブルアプローチ。

今回はこめかみの痛みに本当に効く2つのツボ、押し方のコツをご紹介したいと思います。

薬に頼りたくない・・・

こめかみの痛みを自分でどうにかしなければならない時、薬を使う方法が一般的ですよね。
頭痛薬を常備している方も多いでしょう。

ただ、気をつけたいのが「頭痛薬=治療薬」ではないということ。

薬も次第に効きにくくなる上、肝臓に負担もかかり、頭痛が起きやすくなる悪循環に陥ってしまいます。

でたらめに揉むのも逆効果

やみくもに揉んで痛みをごまかすのもNG。

たしかに「ツボで頭痛が改善した」という話はよく聞きますが、ツボ押しで頭痛が良くなるのは、正しいツボを的確な方法で刺激したケースです。

ツボの位置を確認せず、でたらめに揉むと、逆効果になる可能性があります。

なぜなら、こめかみに痛みが生じている時、顔や頭の神経が過敏になっているからです。

そんなデリケートな状態の皮膚を乱暴に揉んでしまうと、新たな頭痛や神経痛を招き寄せる恐れもあるので、“数打ちゃ当たる方式”はいけません。

頭痛の有名なツボ“百会”は効かない??

「頭痛に効くツボをきちんと調べ、ちゃんと押したのに効かなかった」なんて方もいらっしゃるでしょう。

頭頂部の百会(ひゃくえ)など“頭痛に効くツボ”はたくさんありますね。

ところが、頭痛の種類も色々。頭痛の原因や体質によって連動しているツボも違うので、漠然と“頭痛に効くツボ”を押しても、必ず効くとは限りません。

セルフケアが成功する2つのコツ

慢性化したひどいこめかみ頭痛が頻発しているようなら、プロに診て貰うのが一番です。

ただ、コツさえおさえれば、素人でも痛みを手軽にケアすることは可能。

セルフケア成功のため、絶対におさえておきたいのは、「頭痛に合ったツボを刺激すること」、「刺激する方法を間違えないこと」

こめかみの頭痛に効くツボは“天衝(てんしょう)”と“浮白(ふはく)”

さて、いよいよ実践に入りたいと思います。

こめかみの痛みにピンポイントで効くツボは、ズバリ“天衝(てんしょう)”と“浮白(ふはく)”です。

どちらのツボも、こめかみから後頭部に向かうライン状にあります。
指を置く具体的な位置を画像でチェックしましょう。

こめかみ頭痛に効くツボの押し方

天衝と浮白の位置を把握したら、爪の先を使って、ツボがある頭皮を頭蓋骨から剥がすようにして、動かします。

一般的なツボ押しのように「押す」よりも、「はがす」感じを意識してください。

CTでも見抜けない!こめかみ頭痛の意外な原因

なぜこめかみの頭痛は天衝と浮白を頭蓋骨からはがすようにして動かすことで、和らぐのでしょう。
実は、咀嚼不足とアンバランスな噛み方こそ、こめかみの頭痛の根本的な原因です。

噛む力、回数が不足し、食べ物を片側の歯だけで食べ、片側の咽だけで飲み込む癖があると、浮白がブヨブヨと膨らみ、天衝が頭蓋骨とくっついてしまい、硬く萎縮してしまいます。

その結果、事あるごとにこめかみがズキズキと痛むことに・・・。
これは、CTでも見抜けない東洋医学の真骨頂、杉本錬堂先生の見立て。

原因を知り痛みのぶり返しを予防

理論と手技を組み合わせる杉本先生の手技療法は、即座に結果が出るのが魅力です。
また、予防効果も抜群。なぜ痛みが生じるのか、理屈が分かっていれば予防もしやすくなりますよね。

反対に、こめかみが痛む原因を知らなければ、一生、自分の噛み合わせや咽の使い方を意識することもなく、こめかみ頭痛の慢性化も進む一方です。

しんどいこめかみの頭痛を封じ込めるためにも、普段から食べ方を見直し、天衝と浮白、2つのツボをおさえ、究極のセルフケアをマスターしましょう。

こめかみの頭痛は病院に行っても、痛み止めを処方されるだけで、決定的な治療法がありません。
天城流湯治法のモットーは、「自分の身体は自分で守る」です。