先生、こんにちは。
ソーラ・ヒーリングアソシエーションの橋本 典之です。
「触れずに治すソーラ・ヒーリングメソッド」の本を出版して、今年の12月で10年を迎える。
時々あの頃を思い出すがつい最近のように思える。
歳で言えば、45歳。
世の中の治療業界の事など何ひとつ知らずにやっていた接骨院時代、とにかく前しか見ずに突っ走っていた。
今の時代と、あの頃の時代は圧倒的に違っていた。
今は、本以外に情報を得る媒体は無限と言ってよいほど存在しているが、欲しい情報以外にも、いらない情報までが目に勝手に飛び込んでくる時代になっている。
10年前にはSNSなど存在せず、欲しいと思う情報も得ることができるような時代ではなかった。
そんな時代だからこそ本という媒体の影響は大きかったのだろう。
1冊目の本を世に出した時は、ありったけの僕の思いや情報をその本に詰め込んでいる。
今その本を眺めると、若干の修正は必要なもの、今と大きく変わることは無い。
本には著者の全ての思いがそこに表現されているという。
書いてみて分かったが、時に処女作は、すべてをさらけ出さなければ1冊の本を完成させることは不可能なのではないかと思う。
本を出すきっかけを、いままで誰にも話す機会がなかったので、知っている人も少ないだろう。
きっかけは「トリニティー」という月刊誌で、ヒーラーやセラピストなど、どちらかと言えばスピリチャルに関心のある女性が読者層の本でした。
突然、電話があって「先生の治療を取材させて下さい」と言われ、最初は有料の取材なのかと思ったのですが、よくよくお話を伺っているとそうでもなさそう。
断る理由もないのでお引き受けさせていただき、その後、東京から数名の方がカメラマンと共に取材に訪れたのです。
当時はセミナーもしていませんし、もちろん本も出していない状況ですので、誰かが紹介してくれたのだと思います。
その後出版されてから、「どなたのご紹介でしたか?」と聞くと「分からない」と言うお返事で、今でも謎のままです。
そうして全国区の「トリニティー」に載ったことで出版社に声をかけていただいて「触れずに治すソーラ・ヒーリングメソッド」の出版が叶ったという訳です。
当時は、保険診療を止めたばかりのころでしたから、予約もなく、時間がたっぷりあり本を読みあさったり、自分の思いを書き溜めたりの毎日でした。
「本を出す」という思いがなければ、とっくに僕の治療院はこの田舎で失敗に終わり、セミナーなんて夢のまた夢になっていたと思います。
その時には「本を出してセミナーをする」という夢に向かって心の中は「ワクワク感」でいっぱいでした。
そして全国でセミナーを開催するという夢は叶ったのです。
ソーラ・ヒーリングが生まれて10年という節目に今いますが、ますます迷い、苦しんでいます。
普段クライアントに言っていることとは真逆な状態に僕は今います。
でもそれで良いと思って悩み苦しんでいます。
これからの10年をどうやって生きていくのか?その種を生むにはやはり苦しみが必要なのだと感じているからです。
本当は何をしたいのか?どんなふうに生きたいのか?残りの人生をどのように生きるのか?そんなことを考える時がようやく訪れたように思っています。