テーピングの必要性が高い膝の症状
膝は誰もが日常生活において活用する関節ですから、膝の状態を保つことは生活の質を維持するためにもとても大切です。
しかし、激しいスポーツや加齢、肥満などによって膝に負担をかけてしまうと、痛みや腫れを生じさせることになります。
多くのケースではテーピングを活用し、症状の緩和に務めることになります。
特にテーピングが活用される症状には、次のものがあります。
オスグッド病
オスグッド病とは、スポーツをしている小中学生に多い膝の疾患になります。
発育期にバレーボールやバスケットボールなどの跳躍を必要とするスポーツやサッカーのようにボールを蹴るような動作をし過ぎることによって発症します。
スポーツをしている時に痛みだし、していない時には痛みは治まります。膝蓋骨の下あたりに腫れや熱感を感じることもあります。
自宅で安静にしているような時には痛みが生じないために、単なる成長痛であると考えてしまう方が多いのですが、スポーツ障害であり早期対応が必要となっています。
オスグッド病は膝を使う動作をやりすぎることによって負担をかけてしまうために発症するために、テーピングによって可動域を制限させることによって痛みを軽減したり、改善させることができます。
前十字靭帯損傷
前十字靭帯損傷とは、大腿骨と脛骨を繋いでいる靭帯の損傷であり、膝関節が適切な役割を担うことができなくなってしまいます。
バレーボールやバスケットボールなどで跳躍して着地した際や急な方向転換などによって、激しい痛みを感じ、靭帯の断裂音や膝が外れたように感じることもあります。
靭帯から出血があることから関節に腫れがみられますが、安静にしていることによって数週間程度で痛みは治まります。
ただ、靭帯が切れてしまうと自然に癒合することはなく、膝の抜けるような感じや不安定感を感じるようになることから、受傷後には内側側副靭帯を保護するようにテーピングが使用されます。
後十字靭帯損傷
後十字靭帯損傷とは、膝の軸と言われる強固な靭帯である、大腿骨と脛骨を繋いでいる後方にある靭帯の損傷のことを言います。
前十字靭帯と比べて2倍程度の太さと強度があると言われている靭帯です。
交通事故や転倒などによって膝の前面を強打した場合や、ラグビーやアメリカンフットボール、格闘技などでもみられる症状です。
受傷直後には膝全体に腫れがみられ、膝の後面に痛みが強い痛みが生じます。
ただ、日常生活上では自覚症状がないことから、見過ごされることも少なくありません。
しかし、放置していると膝の不安定感や痛みが残ってしまうこともあり、半減つ番損傷や軟骨損傷をきたすこともあります。
そのためテーピングでの圧迫によって、疼痛や腫れを抑えることが重要であると考えられています。
ジャンパー膝
ジャンパー膝とは、「膝蓋腱炎」や「大腿四頭筋腱付着部炎」と呼ばれる症状であり、膝蓋腱や大腿四頭筋腱に炎症を引き起こす症状を言います。
バレーボールやバスケットボールなどによって跳躍を繰り返したり、サッカーや武道などによってキック動作を繰り返すような、膝を酷使することによって生じるスポーツ障害です。
膝関節の屈伸運動を長時間にわたって繰り返すことによって、膝蓋腱に過度なストレスがかかってしまい、腱繊維に小さな損傷が見られるようになります。
その結果、炎症を引き起こしてしまい、腱が変性を起こしてしまうのです。
軽症の場合には、スポーツ中のみに痛みを感じますが、日常生活上においては自覚症状はありません。
ただ重度になると、痛みを常に感じるようになり、膝蓋靭帯が断裂してしまうこともあります。
そのため、患部の炎症を抑えるためにテーピングを用いて、痛みを軽減していきます。
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、高齢者や肥満の方に多い症状であり、膝の関節軟骨がすり減ってしまうことによって関節内に炎症が生じ、歩行の際に痛みを生じるようになるものです。
発症の初期段階においては、階段の昇降時や立ち上がりの際に痛みを感じるようになりますが、放置していると徐々に日常生活上においても支障をきたすようになります。
変形性膝関節症には、明らかな原因がない「一時性」と病気やケガなどが原因の「二次性」に分けられますが、多くのケースでは一時性であることが知られています。
40代以降の年代が上がっていくにつれて発症数が多くなることから、加齢が最大の危険因子であると考えられています。
痛みをそのまま放置していると関節に水が溜まることもあり、痛みによって歩かなくなると筋力低下に繋がることから、要介護を引き起こすリスクも高まります。
主に保存療法が取られますが、運動不足を解消し、肥満と筋力低下を予防することが大事です。
テーピングを使用することで患部を固定することができますので、関節が動きにくくなり、痛みを軽減させることができます。
膝のテーピング方法をマスターしておく必要性
膝は私たちの日常生活で欠かせない関節であるために、その障害で悩む方もとても多いことが分かります。
スポーツ外傷をはじめ、交通事故や転倒、加齢などによって、膝痛に悩む多くの方が整形外科や接骨院、整骨院などに治療に訪れています。
しかし、スポーツ外傷の場合であれば、スポーツをしながら治療に取り組まねばならず、また高齢者など加齢による疼痛であれば、筋力を落とさないように治療していかねばなりません。
ただ、一般的な治療では「保存治療」がメインとなっており、多くの方が治療に対して落胆していることも理解しておかねばならないでしょう。
そのような中で、テーピング方法を学んでおくことは、炎症を起こしている部位を保護しながら、治療にも取り組めますので、とても有効な技術であることは間違いありません。
ただ、本格的にテーピングをマスターしている施術家はそれほど多くないのが現状であり、逆に言えばテーピングマスターはプロスポーツ選手などに重宝されているのです。
膝に対するテーピング方法を学ぶには、テーピングテクニックの第一人者である山田敬一氏によるセミナーがおすすめです。
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