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【茨木英光】外・中・内胚葉を区別する

みなさまこんにちは。

最近思っていることが、
外・中・内胚葉を区別して、
それぞれの可動性を付けること
大事なのではないかということです。

外・中・内胚葉とは、
受精卵から卵割していく過程で
初期に分化する分類です。

「そういえば昔に勉強したことある気がするけど、
外胚葉ってなんだっけ?」
となる場合が多いのではないでしょうか。

簡単に分類しますと
外胚葉は皮膚と神経
中胚葉は骨と筋肉
内胚葉は内臓
でも文字で覚えようとしても、
すぐに忘れてしまいます。
なのでビジュアルで覚えてしまいましょう。

まず外胚葉ですが、
皮膚はウエットスーツ、
神経はでっかいムカデ
なので、ウエットスーツの中に人間の大きさをした
大きなムカデが入っているところを
想像すれば出来上がりです。

次に中胚葉ですが、
これは骨と筋肉なので、
進撃の巨人
皮膚の無い人間
想像すればそれで完成。

最後に内胚葉です。
これは文字通り内臓
そのまんまです。

こうやって視覚として頭に入ったらもう忘れません。

ここからが本題なのですが
外胚葉である神経と、中胚葉である筋肉、
この2つの可動性を付けることが
脳の機能にとって大事だと感じています。

内胚葉である内臓と、
中胚葉である骨と筋肉(腹腔)については
ヴィセラルモーションテクニックを参考にしてください。
▼ヴィセラルモーションテクニック▼
https://shugi-online.com/vmt1.php?ct=18

臓器の可動性について解説しています。
内臓についてはまた
別の機会にお話できればと思います。

坐骨神経はハムストリング筋の間に
挟まれて走行しています。
仰臥位でのSLR下肢挙上テストでは、
坐骨神経が2センチほど伸びなければ
足のしびれを引き起こしてしまいます。
なので神経線維は筋肉の中で、
体の動きに合わせて滑動しているのです。

しかしこの滑動が失われたら、
ハムストリングの硬さに連動して
坐骨神経が脊髄を引き下げてしまいます。
デスクワークでお尻がだんだんと下がっていく姿勢です。

こうなると脳まで下がってしまって、
延髄が大後頭孔にはまり込んで、
脳脊髄液が頭蓋から出にくくなってしまいます。
その結果脳圧が上昇して、
頭痛、目の痛み、耳鳴り、めまいなど
頭のあらゆる症状を引き起こしてしまいます。

脳が下がるというのは、
まっすぐ下がるのではありません。
背中を過度に丸め、頭が前にすべっていく、
いわゆる高齢者の姿勢となってしまいます。

背中が丸い人に対して、
後方から押して正しい姿勢へと戻したくなりますが、
それでは改善しません。

背骨の中の、脊柱管の中の脊髄の可動性を付けてこそ
脳は活性化して、背筋が伸びていくのです。
ちくわの輪切りの中で、
うどんが自由にすべり動くことをイメージしてください。

手技療法とは、全身の施術を行いながら、
脳にアクセスできるものではないかと
最近強く思っています。

具体的なやり方としては、
足首をスピード感をもって引っ張って、顎を動かします。
顎が動くということは
脳に牽引力が伝わっているということを示しています。
この操作によって大脳鎌に可動性が生じ、
脳の活性化が始まります。

まだ自分の中で仮説の段階ですが、
思い浮かんだことについて追求し、
その可否を検証していくことが
技術の発展に繋がっていきます。

みなさまも良いアイデアが浮かんだときには、
解剖学書を開いて神経や筋肉の位置などを確認して、
さらにその理論を追求して行って下さい。
思いがけない発展がみられます。

ありがとうございました。

茨木英光

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