その他の手技

【茨木英光】免疫力を上げるストレッチ

先生、こんにちは。
茨木英光です。

最近100歳まで生きてやろうと本気で思っています。
それは単に願望というだけでなはなく生理学的にある仮説を思いついたからなのです。

それは「免疫力を上げるためにはストレッチが有効である」という、当たり前といえばそれまでなんですが、もう少し狙いを定めて、免疫力を上げていくために体を伸ばしていくという考え方です。

ざっくり言うと免疫細胞が戦える場所を広げたいのです。
戦う場所というのは、リンパ節などに代表される「網内系」

網内系とは聞き慣れない言葉ですが、字のごとく網目状になっているところ。
網内系には2種類ありまして1つ目が「特殊リンパ組織」
リンパ節、肺胞、脾臓などがそれに当たります。

おそらくですが、くも膜下腔も網内系の働きをしているのではないかと僕は考えています。

2つ目は「組織大食細胞」というものがあります。

1つ目の特殊リンパ組織は免疫細胞の秘密基地のようなもので、脾臓やリンパ節に白血球が外敵を引っ張り込んで袋叩きにするシステムです。

2つ目の組織大食細胞というのは聞き慣れない言葉ですけれども、白血球のひとつである単球は、平常時には血管の内壁にへばりついて待機しています。

血管壁はわりと穴だらけで、栄養や白血球などが出入りしやすい形状になっています。
そしてウイルスや細菌、毒素などの外来粒子が体内にやってくると、単球は血管壁の穴から外に抜け出して、分裂して多数の大食細胞となります。

これら多数の大食細胞が外来粒子を取り囲んで大きな細胞の被膜を作りいわゆる「だんご」を作ってしまうのです。
このような外敵を包み込んだ球体を組織大食細胞といいます。

これら2つの免疫の働きで共通しているところは、「血管内に」外敵を入れないこと。
血管内に入ってしまうと、全身を回遊してしまって、どこに飛び火するか分からないので戦場はあくまでも「血管の外」であることを死守しなければなりません。

さて、ここからが本題です。

大食細胞という名の如く、マクロファージは「デカい!」のです。
敵を飲み込むだけのデカさがあるわけです。

そして敵を飲み込んだ大食細胞はさらに大きいのです。
大食細胞は飲み込んだ外敵を消化していきますが、働いた分、尽き果てるのも早くなります。

これら巨大な残骸を今度は回収しなければなりません。
なので免疫を働かせるためには、敵と戦うにせよ、それを回収するにせよ、「広い場所」が必要なのです。
団体戦をする際に、狭いリングでは戦いようがありません。

なのでストレッチをすることで戦っているリングを広くしようという作戦です。

今まで免疫力を上げるためには

バランスの取れた栄養を摂る
お風呂に入って体を温める
運動をして体力をつける

というのが一般的に知られてきたところですが、それにプラスして「ストレッチをして戦場を広げる」ということを提案したいと思います。

具体的な方法については次回に詳しくお話しいたします。
今日もお読みくださってありがとうございます。

関節マスタードットコム
茨木英光


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