コミュニケーション

【橋本典之】DIPテストの方法

先生、こんにちは。
ソーラ・ヒーリングアソシエーションの橋本 典之です。

カイロベーシックさまの企画で先日セミナーをオンラインで開催しました。

その際にDIPテストの方法についての質問がありました。
このことについて少しお話ができればいいなと思います。

なぜDIPテスト法を開発したのか?ということですが、テスト法があった方が便利であるという事、そして体からのメッセージを聞くのには何か指標が欲しいということで探しておりました。
指を触っていたら4秒後に薬指に触れた際に「この指だ」と決まったわけです。

他のテスト法も僕は知っていましたが、どれも十分に習得はしていませんでした。
ですのでDIPテスト法を決めてから、僕自身も習得のための日々を送ったのです。

自分の身体を通してクライアントの異常を感知することは、他のテスト法でもすでにやっていたことなので、DIP関節を使っても当然のようにできるだろう・・という思いしかありませんでした。
とにかく感覚を得るための毎日の努力は欠かさず行っていたつもりです。

しかしながら、しょせん人間が行う検査法ですから、機械に比べたら誤差は当たり前に出るのです。
心が乱れている状態では当然と言ってよいほど検査の過ちもでる。
重症のクライアントや、とにかく痛みや辛さを訴えてくるクライアントなどの場合、平常心を保とうとしても、それがなかなかできるものではなく、その環境の中で自分の検査を行って、それに従って治療をしていくわけです。
身体を使った検査法というものは、なかなか難しいものなのです。

「しょせん人間の行う検査に100%正しいというものは存在しないだ」そう思わないとやっていけないのです。

これを読まれている先生方の中にも検査法をされている方は多いと思います。
僕は今でも自分の検査が正しいと思ってはいません。

誤解しないでほしいのは、それは精密検査などの結果と同じように出なくてもよいと思っているということです。
ただ自分の中での判断で良いと思っています。

何かと比べて、それが良いだの悪いだの、正しいの間違っているのだの、そんなことは僕はどうでもよいと思っているのです。
検査法はあくまでも主役ではなく、補助的に存在しているだけのことで、自分が出した判断を自分で信じることの方が重要だと思っています。

たとえ精密検査とテスト結果が違っていても、信じるべきは自分の判断であるべきだと思っています。
それが手技療法家としての生き方ではないかと考えます。

我々は医者ではありません。
それでも、行き場の困った人を救ってあげなければいけないのです。

自分を信じることのできない治療家に誰がついてくるというのでしょうか?(自分自身に行ってます(笑))
とは言っても、何の機械を持たぬ我々治療家が唯一頼りになるのは各種テスト法には変わりありません。
100%の精度を目指して精進努力を続けなくてはいけないのは事実です。

僕もDIPテスト法を開発してきたときと今とでは、その感覚も精度も違ったものになってきています。
あきらめず、ただ自分を信じてテスト法を繰り返すしか精度を高める方法はないのです。

一ついえるのは、検査が間違っていて何の問題もなく自然治癒は起きるということです。
意識を集中してクライアントの身体の声を聴こうと心を合わせることが最も重要だという事なのです。


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