みなさまこんにちは。
先月は腹圧と子宮筋腫についてお話いたしました。
今日は、『子宮を高い圧から守る方法 実践編』
についてです。
子宮を過度な腹圧から守り、
子宮筋腫を起こしにくくする方法です。
ぜひお試しください。
1 すりこぎでのマッサージ
すりこぎでお腹の奥の方まで押して、
平滑筋の可動性を付けていきます。
一般的に「お腹をのの字にさすりましょう」
と言われたりしますが、
固くなった平滑筋の可動性を付けて行くためには
もっと奥まで刺激を入れて行く必要があります。
指でもある程度お腹の奥まで手ははりますが、
やはり器具を使ったほうが効率が良く行なえます。
すりこぎで子宮の外縁を押していきます。
この時に息を吐きながら、
お腹の深くまですりこぎを入れて行きましょう。
気持ち良い箇所を探しながら自分で行いますので、
お腹がが悪くなることはありません。
ゆっくりと押していきましょう。
2 お腹をへっ込める練習
お腹を鍛えるエクササイズとして、
腹筋が第一に思いつきますが、
ここでは腹直筋ではなく腹横筋を鍛えます。
その理由は腹横筋が腹筋群でもっとも深層にあるためです。
仰臥位になり、膝を曲げてお腹を緩めます。
息を吐きながらお腹を引っ込めて行きます。
すると腹直筋とは違った動きを感じられます。
これが腹横筋の働いた感覚です。
お腹が減っこむと横隔膜が上がり、
内臓全体も持ち上がっていきます。
このことで腹腔を広げて子宮の内圧を減らして行くのです。
便秘にも効果がありますのでぜひ試してみてください。
3 座る姿勢
現代人はデスクワークをする時間が増えて来ています。
ずっと座っていると、
お尻が下がってきてお腹が圧迫されてきます。
この姿勢は子宮を常に苦しい状態にしてしまっているので
姿勢を伸ばして座る必要があります。
パソコン仕事をしながら姿勢を伸ばすためには
画面を下げることです。できれば傾斜をつけて。
紙に字を書いている姿勢に近づけることで姿勢は伸びてきます。
職場ではなかなか自分の思い通りに
デスク環境を整えることは難しいかもしれませんが
工夫できるものがありましたら画面を下げてみてください。
4 立つ姿勢
信号待ちや駅のホームなど、
無意識で立っている時の姿勢って
案外偏ってるものです。
片足に重心を乗せて、
休めの姿勢になってはいないでしょうか。
両足に均等に体重を乗せて、膝とお尻を閉じ、
つま先に体重を乗せましょう。
そうすると姿勢は自然に伸びて、
お腹も圧迫から解放された姿勢となります。
余談ですが、最近身長を計る機会があったのですが、
人生で一番身長が高かったです。誤差かもしれませんが、
伸びていると嬉しいものです。
5 体を反らす体操
先程のデスクワークの話のように、
姿勢を丸くしている時間というのは
意外に長いものです。
ですから体を逆に反らす運動をしましょう。
うつ伏せになり、両脚を揃えて持ち上げます。
しゃちほこの運動です。
ヒップアップの効果が得られます。
逆に背中を持ち上げる背筋も良い運動です。
エクササイズが習慣化すると気持ちが良いですから、
1日に行う回数は少なくても良いのでやってみてください。
6 膀胱に尿を溜めない
ちょっと意外かもしれませんが、
子宮を守るために、
膀胱に尿を溜めないようにしておきましょう。
トイレに行くことを我慢していると、
膀胱の括約筋を常に収縮させてしまっています。
それはお腹全体の筋肉も使ってしまいますから、
子宮も固くなってしまうのです。
また、膀胱は尿をけっこう吸収していますので、
膀胱内の尿は濃縮されて膀胱結石の原因にもなってしまいます。
腹圧を上げないためにトイレにはまめに行くようにして、
尿を濃くしないことを心がけてください。
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いかがでしたでしょうか。
腹圧を高めないようにして、
子宮の平滑筋が固くならないようにする
工夫について考えてみました。
子宮筋腫になるかならないか、当て物みたいに座して待つよりも
仮説を立てながら実践して、効果の有無を検証していくほうが
新たなアイデアも生まれてくると思います。
ご自身で思いついたことがあれば、ぜひ実践してみてください。
ありがとうございました。
茨木英光