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【橋本典之】がんの患者さん

私のところに通ってくる一人の男性がいます。
その方は、すい臓がんと宣告されてから私のところへ来るようになりました。

初めのうちは担当医の進めるままに「抗がん剤」の服用を選択されて、
すい臓がんの治療をしていました。

私も、本人の意思が重要だと思っているので、
別に抗がん剤の服用については良いも悪いも言いませんが、

3回目の抗がん剤の後に、副作用により熱や身体のだるさ痛みなどがあり、
本人の口から弱気な言葉が出てくるようになりました

私は、「今すぐ抗がん剤を止めなさい」とは決して言いません。
ただ、いつまで続くかわからない抗がん剤の辛い副作用で
大切な日々が台無しになっていることを伝えました。

抗がん剤は2週間に1回でしたが、
抗がん剤をすれば2~4日は苦しむ羽目になります。

何のための治療なのか‥全く分かりません。
まさに抗がん剤と戦うために苦しんでいるかのようです。

せっかくの自分の残りの時間を抗がん剤のために使うのか?
それとも自分が好きなことをやる時間として使うのか?

そんな選択を私は男性に問いました。
私は常々思うんです。

治る見込みがあるのなら、なんでもした方が良いと思いますが、
今回のような「いつ終わるか分からないような抗がん剤」ならやらない方が良いと思っています。

もう60歳をこえて、残りの時間はあって20年です。
あって20年。でも明日の命の保証は何もないのですから、
そんな治るかどうか分からない抗がん剤の為に自分の時間をつぶされるほど、
無駄に思えることはないのです。

だったら残りの人生を有意義に楽しく、
悔いのないように生きた方が、
よほど充実した人生だったと後から思えるのではないかと。

私にはがんを今すぐに治してあげることはできませんが、
その人の意志に対して勇気づけてあげることはできます

病気を受け入れて、それでも強く、
楽しく生きる方法だったらいくらでもお伝えすることが可能です。

私のやれることは、身体を痛みをとることや、病気を治す事ではありません。
私の仕事は、人を元気にすることが仕事なのです。

その人が身体の不自由で苦しんでいれば、
こんな考え方が良くないんだよ。
と言ってあげたり、

病気で苦しんでいる人がいれば、
その病気はあなた自身の思考がつくりだしたものなんだよ。
と言ってあげて、

自分の生き方や悪い思考にきづかせるのが仕事です。
治療家とは言いがたい存在ですが、
治すなんて口にだしていう事は簡単ですが、実際は大変なことだと思います。

人は考え方でいくらでも自由になれるし、
楽になれるし、幸せになれると私は思っているからです。

治すのはできませんが、それだったら私にもできるような気がしますし、
それだったら誰でもできると思いませんか?
それが誰にでもできる世界が私は理想の社会のように思っています。

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