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【茨木英光】テクニックを上達させるコツ 頚椎編

みなさまこんにちは。
今日はテクニックを上達させるコツの頚椎編です。

首を触ることに苦手意識を感じている方は
意外と多いかもしれません。

しかし首から上の症状である頭痛、めまいなどは
手技療法の最も得意とする分野なので
ぜひとも頚椎の施術をマスターしてください。

1. 頚椎は8つ数える

僕がカイロプラクティックを習い始めた学生時代と、
現在とを比べて最も変化したことが、
頚椎を7つ数えることから、8つ数えるということでした。

アジャストも頚椎ではなく、
椎間関節に行うように変化しました。

8つ数えるということは、
関節部分に触診して数えるということです。

そろばんで例えると、珠の部分触ってを数えるのではなく
珠と珠の間に指を入れて数えるのです。

一番上は後頭骨と環椎の間、
一番下は第7頚椎と第1胸椎の間です。

これは頚神経が出ているところでもあるため
神経学的にもそのほうが都合が良いのです。

まず始めに患者は仰臥位となり、
4指を揃えて後頭骨の下項線に触れます

次に頚椎の方へと下がって行き、
始めに感じる凹みが環椎後頭関節です。

そこから第一系神経の後枝である後頭下神経が出ています
そこを1番とします

2. 一番上と一番下だけは正確に触診する

環椎後頭関節を見つけたら、
そこから順番に8つ数えるのは待ってください。

次は、一番下である8番を探す練習をします。

8番である第7頚椎と第1胸椎の間は
首と肩との境界線である折れ曲がった箇所にあります。

「首と肩の角」と言ったらわかりやすいでしょうか。
思っているより、結構下にあります。

肩が凝っている方は、
僧帽筋が張り出しているためかなり奥に感じます。
正中線に近いということになります。

1番よりも8番の方が見つけにくいかもしれませんので
模型や解剖学所を見ながら、しっかりと探し出してください。

8番の触診ができたら、その8番を目指して
1番から8つ数えて指を動かして行くのです。
ゴールの8番が分かっていないと、途中の触診もあやふやになってしまうからです。

それだけ8番の触診というのは大切なものなのです。

このように関節部分に順番に指を入れていくと、
それだけで気持ちの良い施術となります

途中で硬い箇所を見つけたら、
「ここが辛かったですよね」
と言ってあげて、さらに奥へと指を割り込ませていきましょう

「あっ、この先生は私の辛い箇所を分かってくれているな」
と、信頼関係が生まれます。

3. あとは痛い箇所を触診すればいい

実際の施術においては、
頚椎を数えることにこだわらないでください。

「首のどこが痛いですか?」
と聞いて、患者様に指さしてもらえばいいのです。

そこが第一の治療箇所となるのですから。

慣れていない施術家は、何度も繰り返して数えてしまいます

これではすぐに患者に嫌がられてしまいます。

頚椎の数を数えるのはあくまでも練習として。
そしてできて当たり前のことなのです。

臨床では、1番と8番の確認、そして痛い箇所の触診
これで大丈夫です
スマートに触診を進めていきましょう。

頚椎の治療は手技療法家にとって最も大切な箇所であり、
効果の高い部位でもあります。

そのため次回も頚椎についてお話しいたします。
ありがとうございます。
茨木英光

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