その他の手技

【橋本典之】依存

先生、こんにちは。
ソーラ・ヒーリングアソシエーションの橋本 典之です。

僕のクライアントの中には、
過去には宗教に入っていたけど、
僕のところへ来て、入っていた宗教を辞めてしまった
という人が何人かいます。

その方々は、どこかが痛くて最初受診されていましたが、
痛みが軽減していくにつれて

「実は宗教に入っていて・・・・」

なんて話が始まるのです。

僕が、日頃から

「意識が大事だよ」
「生き方が影響するんだよ」

なんてクライアントに言っていますが、
そのような話は宗教でも同じようなことをいうようなのです。

でも痛みがあったり、どこかが調子悪いなんて口にすれば、

「やれ紹介が足りない」
「やれ信神がたりない」
「やれお布施がたりない」

と言われるそうです。

実際にそう勘違いして、本気で勧誘していたり、
お布施を沢山納めている人がいるようなのです。

それで痛みや病気がなくなったら、

「信神が効いた」
「神様が助けてくれた」

などと言って、
もっと熱心に信神を説くそうです。

「何人連れてくれば」
「いくらお布施すれば」
「もっともっと信神すれば」

という安易な考え方に
どうすればなるのだろうか?

でも本気でそうしたら救われると
思っている人がいるのが事実らしい。

神様はどんな人にも平等なのだと僕は思っているから、
「あなたはお布施が多いから特別救ってあげる・・」
なんて事はないと思います。

そう思い込んでいる人達は、
自分勝手で、自己中心的な考えかたで、
自己保身的な考え方を持っている人なのか?

本来だったら、
神様が喜ぶような人達ではないはずです。

でも、そんなこと誰だって
分かり切っている事なのだと思うのですが、
それがそうではないというのが事実の様です。

どうして人がそんな風になってしまうのか?

それは一つに人間の愚かさというものがあります。
それは「自分が一番かわいい」という本能的な考え方です。

さっきも言いましたが

「自分だけは救われたい」
「自分だけは特別でありたい」

と思うのです。

もう一つは、「恐怖を与える」という事です。

「こうしないと〇〇〇な事がおきますよ」
「こうしないと〇〇は治りません」

と脅すことです。

特に宗教にはまる人達は、
もともと不安や恐れが心の奥深くに存在していますので、
恐怖を与えられると弱い部分が露呈してきます。

それで
「恐怖心を与えることで、依存させる」
という構図が出来上がるのです。

心配事があったり、心が病んでどうしようもなかったり、
不安で生きるのがしんどい人が宗教を頼ることは
決して悪い事ではないと僕は思います。

しかし、何かにすがる事で、
自分自身の問題が解決するのではない
という事を頭に入れておかないと、
誤った道に進ことにもなりかねないと危惧します。

宗教に限らず、我々治療家の中にも、
「脅かす」事をしている輩がいることも
ちょくちょく耳にします。

もしかしたらクライアントを心配するあまり、
無意識で「脅かす」事をしてしまっているのかもしれません。

でも、そのことによって「依存」が生まれ、
最終的には「洗脳」になって行くのかもしれません。

「脅かす」事を極力排除して、
自分自身の中に本当の治る力があることを伝える事は重要です。

外側に救いを求めるのではなく、
自分自身の内側に救いを求めるように
クライアントを誘導することが
最も望ましいのではないでしょうか。

僕は兎に角、クライアントには
安心していただくことをいつも念頭においています。

「大丈夫」という言葉がどれほどクライアントに
勇気を与える言葉かという事を感じています。

ソーラ・ヒーリングアソシエーション
橋本 典之


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