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足首を捻挫した場合に効果的なテーピング~すぐに施術で使える「究極の臨床テーピングテクニック」とは

足首を捻挫した場合に効果的なテーピング

スポーツ外傷の中でもっとも多いものに足首の捻挫があります。

捻挫とは関節に無理な力を加えてしまうことによって、靭帯が切れてしまったり、関節をスムーズに動かすための関節包と呼ばれる部分を損傷させてしまうことによる障害を指しています。

そのため、スポーツ時だけではなく、転倒したり、階段を踏み外したりすることによって、日常生活においても捻挫してしまうこともあります。

捻挫には軽度のものから重度のものまで、幅広い症状がみられますが、いずれにおいても痛みが生じ、関節が不安定になることから保護が必要となります。

足首の保護のために最も効果的なものがテーピングです。

テーピングを正しく用いることによって応急処置を行うことができ、症状の悪化を抑え、効果的に症状を改善させることができる可能性があります。

捻挫はどのような症状なのか

捻挫はバレーボールやバスケットボールなどでのジャンプの際や、レスリングやラグビーなどでのタックルなどによって足首に大きな負担をかけてしまうことによって生じます。

また日常生活においても階段を踏み外して足首をひねってしまったり、急な動きをすることによって足首に力が生じ、靭帯を損傷してしまうことによって生じることもあります。

捻挫は足首だけではなく、手首を付いた際などに生じることもありますが、スポーツ時には足首を内側にひねってしまう動作が多いことから、多くみられる症状であると言えます。

捻挫には軽症から重症までさまざまな症状がみられますが、軽症の場合には靭帯が伸びてしまうことによって炎症を引き起こしてしまいます。

足首を可動させることによって痛みますから、テーピングによる固定が有効となります。

足首をテーピングで固定する効果

足首の捻挫の多くは靭帯の損傷であり、多くの場合には安静に過ごすことによって改善がみられます。

ただ、歩いたり仕事をしたり、あるいはスポーツでの試合を控えていたりするようなこともあることから、動かさずに過ごすことが難しい場合もあります。
そのような場合には、テーピングを活用することが有効になるのです。

足首に対するテーピングの考え方としては、歩行などのサポートと言えるでしょう。
軽度の捻挫の場合、足首を動かさないようにすれば行動できることも多いのですが、また何かの際に悪化させてしまうこともないとは限りません。

テーピングをしておけば、最低限の固定を施すことができますので、悪化させるような動きから予防することが可能になります。

またテーピングをしているという心理的な安心感を得られることもあるために、有効な治療方法であると言えるでしょう。

足首へのテーピングの巻き方

アンカー
スターアップ
ホースシュー
サーキュラー
フィギアエイド

足首のテーピングの巻き方として、上記5つの方法を順番に行うのが一般的となっています。

またテーピングの糊でかぶれたり肌トラブルを起こすようであれば、アンダーラップと呼ばれるテーピングの下に巻く保護テープを利用することもあります。

汗をかいている状態でテーピングすると、かぶれの原因になりますから、タオルなどでしっかりと拭いた状態で施すようにします。

アンカー

足首のテーピングで最初に巻き始める土台となるものがアンカーです。

くるぶし内側の少し上あたりから開始して、2周巻くようにします。

1週目は強く巻いて固定力をアップさせます。
2週目はテープ幅の3分の1程度が重なるように巻くようにすれば、テープがずれにくくなります。

スターアップ

足首が内反して捻挫を悪化させないように保護するのがスターアップの役目になります。

最初に貼ったアンカーの内側からテンションをかけながら、下を通って外側のアンカーまでテーピングします。

計3本貼るのですが、2本目、3本目は1本目とクロスして貼るようにすれば、足首の固定力がアップします。

ホースシュー

ホースシューでは、先ほど貼ったスターアップの補強を行い、アキレス腱も保護することができます。

1枚目は踵の骨の上端を中心として、つま先側にテーピングしていきます。
2枚目、3枚目はテープ同士を数センチずらすようにして重なるように貼っていきます。

強く貼りすぎることで、アキレス腱を圧迫しすぎてしまい、痛くなることがあるので注意が必要です。

サーキュラー

サーキュラーはホースシューがずれないように固定するための巻き方です。
サーキュラーによって、さらに足首に対する固定力を高めることができます。

ホースシューの上部内側から貼り始めて、足首を1周ずつ貼れるように切っておきます。
テープ幅は半分程度重なるようにテーピングし、アンカーテープの位置まで巻いていきます。

テンションが強すぎると痛みが生じますから注意しましょう。

フィギアエイド

最後に足首を8の字に巻いて、足首全体をしっかりと安定させていきます。

外側のくるぶしから開始して、足の甲を通して内側に巻いていきます。
土踏まずを通して、外側に向かいます。

足の甲の上部でクロスし、アキレス腱までもっていきます。
最後は最初のくるぶしの場所まで戻ってテープをきります。

すぐに施術で使える「究極の臨床テーピングテクニック」とは

テーピングは奥が深く、捻挫など臨床で使うためには、その見立てや手技、テーピングのスキルが必要となります。

しかしそれらのスキルを身につけていれば、他の施術院との差別化となりますし、施術の幅を広げることにも繋がるでしょう。

東京都文京区でやまだ整骨院を開院している 山田敬一氏は、キネシオテーピングの第一人者であり、現在は施術のかたわらでテーピング講習を開催しています。
改善しながらもパフォーマンスを落とさないテーピング方法として注目されており、現在では1000人を超える施術家に指導されています。

ここでご紹介する山田敬一氏のセミナーDVD「臨床パーフェクトテーピングテクニック<膝・足首の痛み編>」は、見立てから施術まで詳しく開設されています。
実際に見立ての方法についても解説されており、どのようにチェックしていけばいいのかその方法を身につけることができます。

またテーピングテクニックだけではなく、足首の矯正方法まで公開されており、すぐにマスターすることができる内容となっています。
テーピングマスターの貼り方や考え方から、テーピングの選び方や扱い方、臨床現場で利用すべきテーピングなどの紹介といった基本的な内容から、実技についても症状に合わせた方法を学ぶことができます。

テーピングを施術で用いる方法をマスターしたいという施術家でしたら、ぜひご覧いただきたい内容となっています。

関連教材「臨床パーフェクトテーピングテクニック<膝・足首の痛み編>」