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【茨木英光】メジャーサブラクセーションを追求するか否か

みなさまこんにちは。

メジャーサブラクセーションとは、
歪みの大元となっている椎骨を見つけ出し、
そこを矯正することによって、体を根本的に治していくという考え方です。

一方マイナーサブラクセーションとは代償性のもので、
土台が右に歪むから、上の方では左に歪んでバランスを取る
という類のものです。

よくこのような例えがよくされます。
「屋根が雨漏りがする原因は家の土台の歪みにある。
 土台を直さなければ、屋根は歪んだままなので
 土台から直さないといけない」

僕も学生の頃はそう思っていました。
そしてメジャーサブラクセーションの理論を追求していきました。

しかし開業して、実際に患者さんの治療にあたって行くうちに
考え方が変わって来ました。

腰痛で来られる患者さんは、
初回から腰が良くなることを求めてお越しになります。

実費治療ですから、初回から改善がなければリピートは望めません。

なので、腰が痛いなら腰を治療する
そのような患部第一の治療を実践する毎日でした。

それから、恩師の先生はこうおっしゃっていました。
「腰痛の患者さんは腰を触ってほしいのです。
 だから痛みのある箇所を触れるようになってください。」

なので僕は今でも患部第一主義です。
もし捻挫で足が腫れているなら、
内出血を起こしていても初回から足を触ります。

「足が腫れているから今日はできません。」
そんなことは絶対に言いません

また、メジャーサブラクセーションを治したところで、
マイナーサブラクセーションは依然として残っていることが殆どです。

腰を矯正したからと言って、首の歪みが連動して治ることは
僕の経験上ありませんでした。

首に歪みがあるのなら、代償性であれ、首もちゃんと治さないと
症状は取れないというのが僕の感想です。

患部にこだわるというのは、僕の幼い頃の強烈な経験があるためです。

小学1年生の時に、水の無い川に落ちて
両手首を骨折しました。

救急車で運ばれて、病院に着いたら
手首を思いっきり引っ張られて、手首の矯正を受けました。

あまりの痛さに泣き叫びましたが
でもその矯正のお陰で、ギプス除去後はきれいに治りました。

なので、歪んだ箇所はいち早く矯正をして
骨を元の位置に戻したほうが良いというのが僕の考え方です。

患部がほぼ治ってきた段階で
大元となるメジャーな箇所がありそうなら、そこを矯正します。

腰が痛いのに、あなたの腰痛の原因は足首にあるから
と言って、足首しか触らない治療は僕は行っていません。

しかしこれは、僕自身の考え方であり、
みなさまはご自身の信念に基づいた治療をした方が良いと思っています。

正解が無いところが手技療法の懐の広さだと思っています。

今日はメジャーサブラクセーションについてのお話でした。
みなさまはどのような考え方で治療を組み立てていますでしょうか。

ありがとうございます。
茨木英光

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