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ヘッドマッサージとは?その手技で期待されている3つの効果

ヘッドマッサージが今とても注目されています。
その理由に「気持ちいい」「よく眠れる」という評判を聞くことができるからでしょう。

現代では、パソコンやスマートフォンを扱うことが多くなり、頭が重く感じたり、首や肩が凝ったりする方が多くなりました。
またこれらを放置することによって、イライラしたり、集中力がなくなったりするような症状を引き起こすことがあります。

このような症状に悩み、「頭を揉みほぐしてほしい」というニーズが起こるのは当然でしょう。
実際にこれらの症状で悩む方は、前頭筋や側頭筋といった頭皮の筋肉に緊張が見られています。
ヘッドマッサージは理にかなった施術方法だと言えるのです。

ヘッドマッサージとは?

社会で求められている『ヘッドマッサージ』

『ヘッドマッサージ』が注目されだしたのは、ここ十数年でしょうか。
冒頭にもお伝えした通り、パソコンが社会に普及し、仕事で一日中パソコンを扱っている方が増えたことが、その背景にあると考えられます。
もちろん頭を揉みほぐすことはそれまでもありましたが、社会において「ヘッドマッサージ」という概念が現れたのは社会背景の変化によるでしょう。

さらに追い打ちをかけてスマートフォンが普及し、「脳が疲れた」という言葉をよく耳にするようになりました。
スマートフォンのしすぎによって、「よく眠れない」という若者も多くなりました。
だからと言ってパソコンやスマートフォンから離れることもできません。
そのためヘッドマッサージは社会から求められている施術であると言えるのではないでしょうか。

ヘッドマッサージの基本的な考え方

仕事においてパソコンを扱う方から、「脳が疲れた」という言葉を多く聞くことができますが、実際には脳そのものではなく、頭皮の筋肉の緊張や自律神経の乱れが原因であることが多いです。
もちろん情報が溢れている中で、適切な情報を掴むために、脳疲労(脳過労)を起こすことも増えており、そこから自律神経が乱れてしまうこともあります。
いずれにおいても頭皮の筋肉や脳内の血流量が少なくなっていることが原因であると考えられます。

頭部や肩、背中などのコリの原因になりますし、自律神経失調症やうつ病を引き起こす原因となってしまうことがあります。
その有効な手段がヘッドマッサージであり、脳を休ませ、頭皮の筋肉の緊張を解きほぐすことが最大の目的となります。

脳疲労(脳過労)・VDT症候群が増えている!

「頭が重い」
「頭痛や肩こりが治まらない」
「目が疲れて目の奥が痛い」
「疲れが取れにくい」
「最近よく眠れない」

これらの症状をみていると、脳疲労(脳過労)・VDT症候群によるものが増えています。

脳疲労(脳過労)とは、脳に炎症を与えているようなもので、具体的には活性酸素が脳に蓄積されることによって引き起こされるものだと考えられています。
これを「酸化ストレス」と呼ばれることもあります。

この酸化ストレスによって大きく影響を受けるのが自律神経です。
交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないために、コリや疲れ、不眠などに繋がるのです。

VDT症候群とは聞きなれない言葉ですが、パソコンやスマートフォンのディスプレイを長時間見ることで引き起こされる、身体や目に現れる症状です。
目の疲れや乾燥だけではなく、首や肩のコリ、 頸肩腕症候群などが現れることも多く、イライラや不安感などからうつ症状に進行することもあります。
まさに現代社会の流れによって生まれた症状だと言えるのではないでしょうか。

ヘッドマッサージの手技で期待されている効果とは

・頭蓋リズムをスムーズにする
・脳脊髄液を循環させる
・自律神経・ホルモンバランスを整える

ヘッドマッサージの手技においては、上記に掲げる効果が期待されています。
順番にどのようなものなのか解説していきましょう。

頭蓋リズムをスムーズにする

『頭蓋リズム』とは、頭皮の筋肉の膨張と収縮のリズムのことを指しています。
頭皮の筋肉は自律神経の働きによって、極わずかにこのような動きがみられます。
ヘッドマッサージは、脳疲労(脳過労)・VDT症候群などでみられる頭皮の緊張を解きほぐすことができ、頭蓋リズムをスムーズにすることが可能です。
頭蓋リズムがスムーズになれば、頭の重さから解放され、頭痛や肩こりなどを緩和させる効果があります。

脳脊髄液を循環させる

『脳脊髄液』とは、無色透明な液体のことで、脳と脊髄に流れていることが知られています。
脳内にある脈絡叢(みゃくらくそう)によって作られており、巡らせることによって、頭蓋リズムを形成していると考えられています。
つまり頭蓋リズムの乱れは脳脊髄液の循環が悪くなっていることであり、脳脊髄液の循環が悪くなることで頭蓋リズムも悪くなっていきます。
ヘッドマッサージは脳脊髄液をしっかりと循環させることができる効果がありますから、生体バランスを整えるためにとても重要な手技なのです。

自律神経・ホルモンバランスを整える

ヘッドマッサージによって、自律神経やホルモンバランスを整える効果が期待できます。
血流を改善し、ストレスの軽減にも繋がるからです。

自律神経とは、内臓や代謝、体温調整など心身のあらゆる機能をコントロールするための神経です。
自律神経の乱れは頭蓋リズムの働きにも大きな影響を与え、脳髄液の分泌も悪くなってしまいます。
特に女性の場合であればホルモンバランスを崩してしまい、更年期障害などの症状が現れる原因となることもあります。

ヘッドマッサージの手技~頭皮の筋肉ほぐしが重要

ヘッドマッサージは、頭皮そのものや筋肉に直接アプローチしていきます。
頭皮の筋肉で緊張状態となるのは「前頭筋」「側頭筋」「咬筋」「後頭下筋」といった部分。
手技では指の腹を使って、優しく揉みほぐしたり押したりして刺激を与えることによって、これらの筋肉の緊張をほぐすことができます。

頭皮は薄く作られていますので、力をかけずに少しの圧によって刺激を与えることができます。
心地よい刺激によって、リラクゼーション効果も実感できるものです。
手技自体は難しいものではありませんが、施術者のスキルによってハッキリと違いが現れるとも言われます。

これからもニーズに高い『ヘッドマッサージ』

ヘッドマッサージの基本的な考え方から、期待できる効果、手技についてお伝えしました。
「ヘッドスパ」と呼ばれることもあり、多くの方に親しまれている施術方法だと言えるでしょう。
その反面でスキルの低い施術者が多いのも実情です。

テレワークが推奨されている中で、これからもパソコン仕事は増えていくことは間違いありません。
今後の社会情勢をみても、スキルの高いヘッドマッサージが求められているのです。

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