気功整体とは
『気功整体』とは、古代から中国では親しまれてきた伝統療法です。
「気功法」と「整体」を併用させながら身体に良い影響を与えていきます。
気功法によって気の巡りを良くし、さらに整体術によって経絡や経穴を直接刺激することで免疫力を高めることが可能です。
気功法とは
気功は4000年前の中国において、すでに確立されていた治療法です。
2000年前の中国の医学書「黄帝内経」において、病気と気の関りについて記されています。病気の予防や治療などに気功法が積極的に用いられてきました。
気の本質についてはまだまだ分からないことも多いのですが、血のように全身を巡っている生命エネルギーであり、科学的にも20ヘルツの波動を持っていることが知られています。
気功はわが国においても「手当」として、痛みの生じる部位に対して手で摩るという行為に通じるものです。
これは決して気の持ちようというものではなく、手から出る「気」によって和らげているものと考えられます。
気功師が行う気功法は専門的な訓練を受けることによって、手から放出する気を高めたり、自由自在に操れるようになります。
ただし誰にでも元来備わっている、自然治癒力を高めることができる施術方法であると言えるでしょう。
中国の整体「推拿(すいな)」とは
気功整体における整体は、中国においては「推拿(すいな)」として漢方や鍼灸と並んで、三大療法の一つであると考えられています。
推拿の「推」とは手で推す(おす)ことを指しており、「拿」とは体を揉んだり押したり、伸ばしたりといった手技のことを意味しています。
わが国においてはマッサージや整体などと表現することになりますが、中国での「推拿」はより医学的な観点から捉えることができるものです。
そのため中国では治療法の一つとして、本格的に推拿が取り入れられることも少なくないのです。
つまり推拿はすべての手技療法の中でも、最高峰のものであると位置づけされています。
マッサージのように筋肉や神経など組織全般に働きかけながら影響を与える要素と、整体のように骨格を整えながら免疫力に働きかける要素のどちらも兼ね備えているものなのです。
気功整体の施術による効果は
気功整体とは中国における気功法と整体(推拿)をベースにした施術方法であり、さまざまな症状に対して改善効果が期待されています。
施術やその効果がどのようなものなのかご紹介しましょう。
気功整体の施術とは
気功整体では、整体に気功の概念を取り入れることによって、骨格や関節の調節だけでは取れなかった痛みやコリ、病気などに対応できるようになります。
わが国の整体の概念では、骨格を調整し、筋肉の緊張を緩めることによって血流や自律神経の働きを改善させ、痛みやコリなどを少しずつ改善させていくことになります。
しかし気功整体の概念では、触れた瞬間から気血の巡りが良くなりますから、施術をすることでスムーズに反応を得ることが可能です。
整体は中国の推拿(すいな)がベースになっており、骨格や筋肉の調整と共に経絡や経穴にアプローチしていきますから、さらに気血の巡りが良くなります。
そのため単に痛みやコリの緩和というものではなく、根本原因から改善を図ることも可能となっているのです。
気功整体の施術による効果は
気功整体では、骨格や筋肉の調整と同時に気血の流れを良くし、痛みやコリ、むくみなどを改善させるために適した治療法です。
そのため治療後にはすぐに施術の効果を確認することができます。
つまり痛みやコリをその場で取ってしまうことが期待できると言えるのです。
肩こりや首こり、腰痛などの痛みやコリがいつまでも改善しないという方が、気功整体を受けることによって改善したという方も少なくありません。
そのためスポーツ選手などがコンディションの調整や予防などで利用するということも珍しいことではないのです。
また血流や気血の巡りが改善することによって自律神経の働きも高まり、胃腸の働きや不安感などメンタル面の改善、不眠の解消なども期待できます。