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ガンステッド・カイロプラクティックの手法の特徴~ディバーシファイドテクニックとは

ガンステッド・カイロプラクティックとは

カイロプラクティックとは、1895年にアメリカのD.Dパーマによって提唱された手技による治療法であり、現在その手技は100種類以上にも及ぶと言われています。
その中で、もっともメジャーであり、注目度の高いシステムに『ガンステッド・カイロプラクティック』があります。

ガンステッド・カイロプラクティックとはクラレンス・セルマー・ガンステッドが考案したシステムであり、55年間に100万人を施術してシステムを発展させたと言われています
ガンステッドは、若い頃に受けたカイロプラクティックをきっかけにして、パーマーカイロプラクティック大学に入学、ドクターオブカイロプラクティックとしての資格を取得しています。
自宅でクリニックを開業し、多くの人々を施術しながら、独自の分析方法を用いるようになったのです。
それが「ガンステッド・カイロプラクティック」「ガンステッドシステム」と呼ばれるようになり、現在でも多くの施術家によって用いられています。

カイロプラクティックの中でも、視覚化しながら施術を行うことが特徴であると言えます。
触診によって脊柱と骨盤の状態を確認していきます。
骨の歪みなどだけではなく、皮膚表面の状態、腫れ、しこり、炎症、しみ、あざなどの発見も、見立ての一つだとされています。

また立位や歩行時に全身状態を視覚によって確認し、肩の高さの違い、骨盤の位置、姿勢や歩き方から治療方針を判断します。

さらに、ナーボスコープやレントゲンといった検査機器を用いて、状態を視覚化することも科学的な特徴であると言えるでしょう。

ガンステッド・カイロプラクティックの手法の特徴

・ディバーシファイドテクニック
・レントゲン(Full Spine X-Ray)
・自律神経
・ナーボスコープ

ガンステッド・カイロプラクティックの手法では、身体の土台をしっかりと整えることが手技の特徴です。

身体の土台と言えば骨盤であると言えるでしょう。
私たちは骨盤を土台として背骨(脊柱)が形成されているために、骨盤を安定化させることによってバランスの良い状態を保つことができるのです。

逆に言えば、骨盤が歪んでいる場合には、身体全体にまでその歪みを波及させてしまうことになり、身体の耐久性がとても悪くなってしまうのです。

ガンステッド・カイロプラクティックでは、その基本原理として骨格の歪みに着目しており、健康を改善するためにさまざまなテクニックや検査法を用いているのです。

ディバーシファイドテクニック

ディバーシファイドテクニック」とは、カイロプラクティックの手技であるマニュアルテクニックの代表的なアジャストメントであると言えます。
ガンステッド・カイロプラクティックにおいては、「ガンステッド アジャストメント」と呼ばれることもあります。

高速な回転伸展操作を加えるスラストを利用した手技です。
ローフォース(少ない力)テクニックと呼ばれることもあります。

骨格の歪みや関節の動きが悪くなっている部位に対して適切な方向に瞬間的に圧を加えるために「ポキッ」と矯正音を感じることもあります。
この矯正音はキャピテーションと呼ばれているもので、骨自体が音を出しているのではなく、関節内に溜まっている窒素が破裂することによって生じる音であると知られています。

手技のみで行う矯正方法であるために、熟練した技術や事故を防ぐための知識が必要であると考えられています。
痛みがなくアジャストメントを行うためには、常に最大限の注意を必要としており、正しい方向・位置へガイドしていかねばなりません。

そのため、さまざまなテクニックがある中で、ディバーシファイドテクニックを習得するためにはしっかりと訓練を行う必要があり、しかも習得するまでの難易度が高いことが知られています。
関節の動きが悪くなっていたり、機能が低下している部位に対して、適切な圧や刺激を与えることによって歪みや機能、動きを改善させていくことができる効果のある手技であると考えられています。

レントゲン(Full Spine X-Ray)

ガンステッド・カイロプラクティックにおいては、触診によって得られる情報だけではなく、レントゲン(Full Spine X-Ray)によって実際に視覚化された情報とあわせて総合的に判断を行うことが特徴となっています。

人間は立位の状態である時に、バランスの安定性を発見することができます。
骨盤が水平状態であれば、その上に存在する脊柱も安定していることが分かるからです。

そのため、立位時のレントゲン写真では、脊柱のカーブがどのような状態になっているか確認することができ、長期的な治療方針を明確にすることができるのです。
触診だけに頼ることが多い手技療法の中では、特徴的な診断方法であると言えるでしょう。

自律神経(交感神経・副交感神経)

私たちの身体は、交感神経・副交感神経と呼ばれる「自律神経」によって身体機能がコントロールされていると言えます。
これらの自律神経系は、生活のあらゆるシーンにおいて無意識に優位となって働くものですが、どちらの神経が働きすぎているか、また働いていないかによって、機能に妨げを生じさせると言えます。

ガンステッド・カイロプラクティックにおいては、自律神経の働きを調べることによって、その優位となっている自律神経に対してアプローチしていきます。
そのため、人間に本来備わっている機能を最大限引き出すことができ、生理学的にも物理学的にも定義に沿った臨床上の効果を生み出すことができる、カイロプラクティックであると言えるのです。

ナーボスコープ

ガンステッド・カイロプラクティックの特徴の一つとして、ナーボスコープ機器を活用することが挙げられます。

ナーボスコープとは神経の妨げを発見することができる機器であり、背中の皮膚表面の温度を調べることによって、局所的に神経圧迫が見られないか見つけだしていきます。

また、施術後にアジャストメントが適切に行われているのかどうかを確認するためにも使用されることもあります。
ナーボスコープもレントゲンと同様に、触診だけではなく視覚化できる検査機器の一つであると言えます。