その他の手技

【茨木英光】再吸収による弊害

先生、こんにちは。
茨木英光です。

これまで何回かに分けてがんの防ぎ方について考えて見ました。
今日はそのまとめとして細胞による再吸収について考えてみたいと思います。

以前に精巣についてお話いたしました。
「射精されなかった精子は血液に吸収される」という話は聞いたことがあると思います。
吸収されるから射精はしなくても大丈夫!とは純粋にはいかないのです。

これは精子に限らず、すべての細胞における再吸収について言えることです。
具体的には、尿・便・子宮内膜・精子・母乳・ふきでもの
体の外に出すべきものは出したほうが良いと僕は思っています。

それは吸収を続けていると石灰化しやすいからです。

例えて言いますと、雑巾に排水のためのホースがつながっていると思ってください。
テーブルに牛乳がこぼれてそれを雑巾で拭き取ります。
そしてホースを牛乳が伝って流れて行く。
ありえない装置ですが、そんな仕組みです。

雑巾が乾くとどうしても凝固成分が雑巾に残ってしまいます。
さらに放置するとカチカチになってしまいます。

身体の仕組みも同じようなもので、吸収すべき精子や母乳などは濃いものばかりです。
それを再吸収すると、どうしても濃縮された細胞が残ってしまいます。

でもマクロファージが食べてくれるから大丈夫!と思うかもしれません。
しかしその食作用も量が多く、かつ長期的なものとなってくると、少しずつ残渣が出てしまいます。

そもそもマクロファージとは、名前のとおり大きいのです。
その大きな細胞が異物を飲み込んだら更に大きくなります。

マクロファージの中には分解酵素が入っていますから、異物を消化してくれますが、何万個とあるマクロファージの全てが完全に消化をしてくれるとは限りません。
マクロファージ群れの中には生まれて間もない元気な細胞もあれば、もうすぐ退役する老いたものもあるからです。

食して巨大化したマクロファージがそのまま死に絶えることも考えられます。
そしたら今度はそれを回収しなければなりません。

細い血管ほど穴がたくさん開いていて近隣細胞へと出入りできるようになっているのですが、血管に開いている穴はマクロファージより小さいのです。
大きなマクロファージは、自分より小さな穴を通って血管に入り脾臓まで運ばなければならないのです。

これが全ての細胞で順調に行われるとは考えにくいのです。
なので再吸収とは生体を維持するために必要な機構ではありますが、それは大規模災害時の自衛隊出動要請のようなもので、そのような機会が無いに越したことはないのです。

ですから、これまでのまとめとして「体から出るべきものはすぐに出す、全部出し切る」ということになります。

・膀胱に尿をためない
・母乳は毎回絞り出す
・精子はどんどん出す
・便秘もしないほうがいい
・経血も下腹を押して絞り出す

このような習慣ががんを防ぐ鍵となっているのではないかと僕は考えています。

吹き出物については賛否両論ありますが僕はすぐに絞り出します。
跡が残りやすい人は液体絆創膏を塗って浸潤保湿してあげれば綺麗に直ります。

今日は再吸収について考えてみました。
出せるものは早く出してしまった方が細胞は石灰化を防ぎ、綺麗な状態を保てるのではないでしょうか。

ありがとうございました。
茨木英光。


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