コミュニケーション

【橋本典之】愛の鞭

先生、こんにちは。
ソーラ・ヒーリングアソシエーションの橋本 典之です。

もう何回か来られているクライアントさんがいます。
以前から家族の問題で悩みをお話いただいて、どうしたらよいのか?と何度か一緒に考える場をもたせていただいておりました。

今回の身体の症状は左足の太ももから膝にかけて筋肉にハリと痛みが出てきて歩くことさえ困難な状態でした。

彼女はまだ40代、お父様の会社を受け継いで、一度は傾きかけた会社を信頼して付いて来てくれる従業員さんと立て直し、ようやく余裕が出てきているところでした。

そんな矢先、弟さんが大阪から帰ってきてからというもの不協和音が家族の絆を少しずつ引き裂こうとしていました。
弟さんは大阪でご苦労があったようでお金に対する執着はかなりのようでした。

会社を立て直し、今期決算も前年度を大きく上回り、お金に余裕のあるところを弟さんに付け込まれ、お金を無心してお姉さんにたかるような行為をしてきたのです。

以前からこのような行為を弟さんはしてきたので、その都度カウンセリングでは、「たった一人の弟さんなんだから・・愛をもって・・」とお話しをしていましたが、今回ばかりは我慢の限界に来たようです。
無心してくる弟にお金を与えてしまうのでは、いままで支えてくれた従業員に対しても申し訳ない、そして何より何もしないでお金を得ようとするその心が許せないという事で、最終的に弁護士に入ってもらい、裁判にかけるというところまで来たようです。

その決断に行きつくまでには相当悩み苦しんだ結果と私も感じました。
彼女のエネルギーを見るとアストラル体(感情体)のハートチャクラに不調和がありましたので、自分を責めたり、情けない気持ちや、又は怒りの気持ちを私は感じることができました。

彼女の気持ちを聞くと、「もう仕方がないところまで来てしまった」そう仰っていました。
私もいままで、何とか姉弟をもう一度元の状態に戻せないかと考えてお話をさせていただいていましたが今回はそうもいかないと感じました。

施術中に彼女のハートチャクラに触れた時に、家族に対する愛や弟に対する愛を感じましたので私はこう彼女に伝えました。

「今回の出来事は大変辛い選択でしたね。でも、もし今回あなたが弟さんに対して厳しく制裁を加えない選択をしても、いずれ誰かに厳しく痛めつけられる日が必ずくるでしょう。姉であり姉弟であるあなたが弟さんに対して厳しい選択をしたことは「愛」そのものですよ。」と告げました。

彼女は少し肩の力が抜けた感じでこう言いました「そうですね。たった二人っきりの姉弟ですからね。いつかまた笑顔で話せる日が来ればいいですね。気持ちが楽になりました」

今回は「愛」というのはいろいろな形があるんだな・・と考えさせられました。
与える事や与えられる事ばかりが愛ではなかったのですね。
時には辛く、苦しく、悲しいと感じながらも、愛するがゆえに厳しく向き合う事にも「愛」というエネルギーが込められているのです。

足に出ていたハリと痛みは自然と消えていました。
自分が覚悟を決めて選択したことでも、潜在意識では先の見えない不安や恐怖で怯えていたのでしょう。

「愛の鞭」という言葉がありますが、究極の愛の形のように私は今回感じました。

ソーラ・ヒーリングアソシエーション
橋本 典之


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