先生、こんにちは。
ソーラ・ヒーリングアソシエーションの橋本 典之です。
周りを見渡して、笑顔で楽しそうにしている人を見ると、その人の過去においてトラウマ的な経験があったなんて決して思わないはずです。
しかし、今は元気に何もなかったような顔をして振舞っていても、誰しもが過去においてトラウマ的な経験を大なり小なりしているはずです。
私のところに治療に来るクライアントも、私が言わなければ又は指摘しなければ、そのトラウマに気づくことも無かったことでしょう。
しかし、そのトラウマに「気づいていない」という事が実は一番厄介であり、気づいていないから本人も治しようもなく、またトラウマからきている症状を改善させることは大変難しくなるのです。
ほとんどの人は過去の出来事を忘れているか又、忘れるようにしているかは分かりませんが自分の記憶から半分以上は消えかかっているように感じています。
皆さんに良く言う事ですが、すべての出来事には意味があるという観点から言いますと、そのトラウマですら、あなたにとって重要な意味があるという事ですので、忘れてしまっていては「本当にもったいない」といつも私は思うのです。
トラウマは強い感情を伴った過去のネガティブな出来事によって心の奥深くに消えない記憶として刻み込まれていきます。
本来であれば絶対に忘れることのないような出来事なのです。
なぜならば自分にとって苦手で避けて通りたいような出来事であったり、解決できなかった出来事であったりするのです。
その時に解決できずに強い心の動揺が起きた結果トラウマになっているのですが、言いかえますとクリアできずに苦しんだ結果トラウマになったとも言えます。
そのクリアできなくて失敗した出来事を自分の心から完全に消し去りたいのですから、相当に嫌だっだ記憶だともいえるのです。
しかし、そんな経験は1回で終わるものではないのです。
何故ならトラウマになったものも、自分自身の受け皿である心の小ささであったり、意識レベルの低さがその原因であったりもするからです。
(ここで言うトラウマは事故や犯罪その他に巻き込まれたものとは違います)
トラウマになるような経験は、本来であれば向き合って自らの経験として蓄積させて自身の経験として培われていくものなのだと思います。
しかし、あまりにも強烈な経験であるため、自身を守る意味でもその記憶を避けたり、忘れるという選択を本人がしてしまうようです。
ですが、生きていく過程において、また何度も同じような経験をすることがあり、その都度こころの動揺が起きて、またパニックになったり、身体のいたるところに異変が起きてしまう結果になるのです。
本人の意思とは別に身体はしっかりと記憶しているのでそのように反射的に反応してきます。
本人は全くそれが過去のトラウマから起因しているとは思わないので過去の出来事を見て見ぬふりをしてきたり、無かったことにしてきた結果としてそのようなことになっているのです。
自分の過去を振り返り、記憶に呼び戻して、向き合わずにいた過去と向き合う事をしなければなりません。
すべては過去の過ぎ去った出来事ですが、ただ意識を過去のその場面に戻して、客観的にただ眺めるだけで十分です。
それが自分の生きてきた道だと自らが認識することで自分自身を受け入れることが出来るのです。
自分の人生をただ見つめて受け入れることをする。
それが自分の生きてきた道に対する感謝なのだと私は感じています。
良いも悪いも必ず意味が存在しているのです。
それを無駄にすることなく生きることが一人の人間の意識レベルを上げることになり、魂レベルの学になっているはずです。
ソーラ・ヒーリングアソシエーション
橋本 典之