その他の手技

【松本恒平】リンパ系と呼吸系を回復させよう

先生、こんにちは。
関節アングル整体
癒楽心体療法
松本式内臓施術メソッド
代表の松本恒平です。

世界でコロナウイルスが流行っていて、色々心配されている方もいると思います。

私は、こんな時代だからこそ、手技を本気で極めてきた人が最大の免疫力を高める事ができるものを提供する必要があると思っています。

体の解剖生理において、神経系(体温を上げ、全身への命令)、リンパ系、呼吸、循環の賦活が大事だと考えます。

そこで、施術者は、何ができるか?

予防としては、水と塩、梅干、クエン酸などを食事で取り入れる。
うがい手洗い、お風呂で温まる、睡眠をしっかりとる。

施術では、免疫系をしっかりすること。
それは、神経、リンパ、呼吸、循環。

中枢がやられては意味ありません。
そこで、リンパと呼吸で大事なのが、横隔膜系です。

【困った時の横隔膜】

いつも、癒楽心体療法、関節アングル整体では、横隔膜系の治療を大事にしています。
隔膜とは、水平面に横たわっている筋膜のつながりです。

なぜ、大事か?

・呼吸の主要筋肉

・胸腹部内圧の調節器

・動脈―静脈―リンパ排出路のポンプ筋肉

・内臓活動のポンプ筋肉で胃など逆流を防ぐ

・重量作用持ち上げの筋肉で、脊椎の空気支点として働く

・排便、排尿、出産、咳の為に腹腔内圧を高める

・発生の筋肉

・リンパ排出路として重要

・頸椎と関連し呼吸筋として働く

・下半身の静脈、リンパのうっ滞の際に治療をしておかないと戻らない

・血液供給と静脈-リンパ排出ポンプとして働く

・中央縦軸にそって動く腹横筋膜面は、縦及び矢状筋肉連鎖力の均衡を保つ

・胸鎖乳突筋及び腰筋として前後筋である

・内臓構造物の支持

・固有受容器の役割を果たす

・心臓・肺・内臓の連鎖

・進化の過程で抗重力・背骨の二次的カーブを作る重要な筋

このように沢山の作用があります。

特に今回は、横隔膜の静脈・リンパ系、呼吸器系
ここでいう、横隔膜は、小脳テント、シブソン筋膜、骨盤隔膜もありますがメインは腹部胸郭の横隔膜の話をします。

【困った時の横隔膜の施術】

まず、この神経は、頸椎の3・4・5からの頚神経叢に由来しています。
つまり、横隔膜の問題か、頸椎の問題かを確認して施術をしないといけません。

①横隔膜のリンパ、静脈の排液には、鎖骨下リンパの施術が重要。
リンパ系で大事なのは、鎖骨下リンパ、腋下リンパ、胸腺、乳び層、横隔膜などです。

ここの可動性をしっかり付けますが、絶対に強く施術をしない事です。
リンパは、皮下に70%ありますから、浅層での施術で十分になる事が多いです。

② 横隔膜の可動性をつけるには、脊柱側の施術もしないといけません。
特に、胸椎7~腰椎4番くらいまで。
腎臓、大腰筋、腱中心、右脚左脚です。

③ 胸椎8・9番:大静脈→下大静脈
胸椎10番:食道裂孔→食道・迷走神経、リンパ管、
横隔食道靭帯、胸内筋膜、横筋筋膜及び胃横隔膜靭帯が繋がります。

④ 胸椎12番:左脚と右脚の間>大動脈裂孔、大動脈、リンパ管、奇静脈と繋がります。

横隔膜のリリースをするには、お腹側からだけのリリースでは完全ではありません。
必ず、背面からの施術をしないと届かないところができています。

アナトミートレインの考え方と機能的ラインの活かし方『アナトミートレイン』という言葉が浸透しつつあります。 トーマス.W.メイヤー氏が提唱した理論であり、筋や筋膜は複合的に繋がっており、...

【横隔膜の施術】

横隔膜の施術では肋骨を通り抜けるように中の臓器、膜へアプローチをしていきます。
その際に、手の力が強いとうまく行きせん。

ゆっくりでいいので、ポンプ作用を使い行います。
癒楽心体療法、関節アングル整体では「プッシュプル、体液誘導」と言っています。

①片腕を術者のわきで挟み、片手を肝臓など肋骨のはじにおき、押したり引いたりを繰り返します。
何度か繰り返していると肋骨の可動性を上げて、横隔膜の柔軟性が出てきます。

②あおむけで、起立筋上、胸椎12番あたりから、指を立てて、確実に硬結を捉えます。
そこの硬結が緩むと同時に、しばらく待っていると、脊柱の全面の横隔膜がゆっくり緩んできます。

約3~5分。

バランスポイントを作って、流れについていき、バランスポイントを見失わないように施術をしていきます。

途中で動きが止まるかもしれませんが、そこで手を放さずに大きな動きがでて、全体と同調するまで待ちましょう。

③最後は、アングル整体で行った、体液誘導足を押して、引いてを繰り返します。
アングルをとりながら徐々にやってみてくださいね。

本日も読んでもらいありがとうございました。

関節アングル整体
松本 恒平


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