イチオシ!

姿勢矯正方法と期待される4つの効果

姿勢矯正が必要な状態とは

猫背や反り腰というように、背中を丸めた姿勢を長く続けていたり、歩行時に腰を反らせているような場合には、さまざまな負担が生じています。

その負担によって血流やリンパの流れが悪くなり、内臓も圧迫してしまい、さまざまな機能を低下させてしまうこともあります。
代謝が悪くなってしまい身体の不調を招いてしまうことがあるのです。
また見た目の悪さも指摘され、不健康そうに見えてしまいます。

ただし長年に渡る姿勢不良は、筋肉自体が凝り固まっていたり、インナーマッスルが衰えているようなことがあるため、自身の意識だけで解決することはできず、姿勢矯正が必要になるのです。

悪い姿勢が与える影響

姿勢が崩れている状況においては、本来、負担となるはずのない部分の筋肉に負担をかけてしまうことになり、緊張が生じてしまうことになります。
そのままバランスを補おうとすることによって、負担となっている部位だけではなく、全身に大きな影響を与えてしまうことになります。

負担となっている筋肉の血流量が著しく低下し、硬直して固くなってしまいます。
骨格自体を歪めてしまうことにも繋がってしまうのです。

当然ながら全身に巡る血流も悪くなり、必要な栄養素を十分に届けることが出来なくなりますので、免疫力の低下を引き起こしてしまうことになります。

そのままバランスを取り続けようとすると、筋肉がどんどん硬くなってしまうことになり、骨格が歪み、関節の可動域を制限させてしまいます。
運動機能を低下させてしまう要因にもなってしまうのです。

さらに神経を圧迫し、神経の伝達自体も悪くなってしまいますから、内臓機能や自律神経の働きにまで影響を与えることにも発展します。
身体の働きだけではなく、精神症状にまで影響を及ぼし、眠れなくなったり、イライラしてしまうようになったり、うつ病を引き起こす原因となってしまうこともあるのです。

しかしここまで来た状態で病院を受診しても、その原因が姿勢不良によるものであると診断されることはなく、対処療法のみとなってなかなか治らない要因となってしまいます。

姿勢が健康に与える影響の大きいことが理解できるのではないでしょうか。

悪い姿勢によって生じる症状

猫背や反り腰など悪い姿勢によって、さまざまな心身に対する症状が現れます。
特に多いものには、腰痛膝痛足首痛などの関節痛であり、姿勢不良によって筋肉のバランスが悪くなり、関節の歪みが生じさせて症状を引き起こしてしまいます。

また肩こり頭痛などの症状も多くなります。
周辺筋肉の血流量が低下することによって、コリや痺れ、頭痛などの症状が現れるようになるのです。

背骨には自律神経が通っており、姿勢不良によって自律神経を圧迫して、働きを低下させてしまうことがあります。

自律神経の働きは、全身の器官をコントロールしているため、身体面だけではなく内臓の働きやメンタルまで、幅広く影響を与えていることが知られています。
自律神経の働きが低下すると、倦怠感や動悸、便秘、めまい、のぼせ、冷え、耳鳴りなどの身体症状だけではなく、不眠や不安、イライラ、集中力の低下、感情の起伏が激しくなるなどの症状が現れます。

しかしこのような症状が現れたとしても、身体に疾患が見つからないことがあるために、姿勢が原因であると断定することは難しくなります。

姿勢が悪くなる原因

本来、私たちの背骨は横からみるとS字状になっていることが分かります。
背骨は椎骨がいくつも連なって構成されており、周辺の筋肉などによって支えられています。

しかし長時間、悪い姿勢のままでいるような場合、深層筋(インナーマッスル)が緊張して硬くなったり、衰えてしまうことによって、背骨のバランスが悪くなり歪んでしまいます。

例えばパソコンを使ってデスクワークをしている場合、長時間、同じ姿勢のままであることが少なくありません。
特にノートパソコンを使用している場合には、画面に集中するあまり、猫背になりがちです。
そのため周辺筋肉が硬くなり、肩こりや腰痛、頭痛などを引き起こす原因となってしまうのです。

この場合、普段から姿勢を意識して座ることや、意識的に肩甲骨を動かすなどしてストレッチをすることによって血流を改善させ、影響を抑えることができます。

ただし普段からデスクワーク中心であるような場合や姿勢の悪い人の場合には、インナーマッスルがすでに衰えている可能性もあります。
このような場合であれば、姿勢矯正によって歪みをただし、インナーマッスルの衰えを改善させることが必要となります。

姿勢矯正方法と期待される効果について

小さな子供から大人まで姿勢不良の人は多く、姿勢矯正が必要になるケースも少なくありません。

意識的に姿勢を正すことは大事なことではありますが、歪みを生じさせている状態で、さらにインナーマッスルを衰えさせているのであれば、適切に矯正することが必要となります。

姿勢矯正で期待できる効果

姿勢矯正を行うことで、先ほどもお伝えした肩こりや腰痛、痺れ、冷えなどの症状が緩和することが期待できます。

ただ姿勢矯正で期待される面は、正しい姿勢に戻すということであって、無理に背筋を伸ばすことではないということなのです。

世の中には姿勢矯正グッズが数多く出回っており、このグッズを使用することで姿勢を矯正させることができます。
しかしこれは姿勢に対する勘違いも多く、これだけでは期待される効果が得られないことが少なくないのです。

本来の姿勢矯正の考え方は、元通りの姿勢に戻すことによって筋肉の硬直をほぐし、血流を改善させ、自律神経の働きを改善させながら免疫力を高めていくことにあります。

そのためには身体に負担の少ない姿勢に戻し、その状態を身体に覚え込ませる必要があります。
すると身体症状を改善させるだけではなく、良い姿勢をキープできるようになるのです。

姿勢矯正の方法

猫背や反り腰といった姿勢不良は、背骨が歪んでいる状態ですから、姿勢矯正の施術によって歪みを矯正する必要があります。

良い姿勢というと、背骨がまっすぐのようなイメージを持つ患者が多いのですが、背骨はゆるやかなS字状になっています。
猫背の場合であれば、S字ではなくC字に近いような状態になっていますから、この自然なS字に矯正することが必要になってくるのです。

近年ではスマートフォンを使用するシーンにおいて、首を前に落として画面を観ることが多く、首猫背と呼ばれる状態が多いと指摘されています。
手技によって姿勢矯正を行うと、自然に正しい姿勢になりますから、猫背をしなくなります。

ただしインナーマッスルの衰えがあるような場合には、また姿勢不良を引き起こす原因となってしまうことがあります。
そのため再発させないためにインナーマッスルのストレッチやトレーニングも重要であると考えられています。

姿勢矯正の関連教材