ストレッチポールとは
「ストレッチポール」を活用してエクササイズする方が増えています。
ストレッチポールとは、株式会社LPNが販売するエクササイズツールであり、老若男女問わずセルフケアが簡単にできることから、近年とても注目されています。
3種類のサイズで販売されており、無理な姿勢や運動を行うことなく姿勢や骨格を整えたり、筋肉を緩めることができますので、リラックス効果が期待されています。
もともと、アメリカで円柱形のファームローラーと呼ばれるものが販売されていたのですが、日本のアスレチックトレーナーが日本人向けに改良したものとなっています。
近年では、プロスポーツ選手やタレントが活用していたり、医療現場でリハビリテーションのツールとして活用されるシーンが多くなっています。
円柱形のものだけではなく、「ハーフカット」と呼ばれる、円柱を真ん中で割ったような、底が水平のものも販売されています。
高さも低く、安定していますので、高齢者などの介護予防やリハビリにおいても活用されています。
理学療法士や作業療法士が持ち運んで活用するシーンも増えています。
ストレッチポールの使い方
ストレッチポールにはさまざまな活用方法がありますが、基本姿勢として「ベーシックセブン」と呼ばれるものがあります。
日本コアコンディショニング協会の岩崎由純先生によって作成された基本的なエクササイズであり、ストレッチポールの上で仰向けになってリラックスできる姿勢を保ちます。
ストレッチポールの上に仰向けになって横になります。
頭から骨盤までまっすぐに収まるようにし、 両膝を曲げて肩幅程度に広げ、姿勢を安定させます。
腕も楽に広げ脱力しておくとリラックスすることができます。
この状態が基本姿勢であり、 その姿勢のまま胸の筋肉を広げるようにゆっくりと呼吸したり、両膝を外側に倒して内腿のストレッチを行ったり、両腕を持ち上げて肩甲骨を開くような動作をしていきます。
エクササイズが終わった後には、頭部をストレッチポールに残したまま、お尻からゆっくりと床に降りて行きます。
そのまますぐに起き上がらないようにして、床の上でゆっくりと呼吸を行い、リラックス感を感じるようにするといいでしょう。
ストレッチポールの効果
- 硬くなった筋肉を柔らかくすることができる
- 骨格を整えることができる
- リラックスできるようになり呼吸が深くなる
ストレッチポールをうまく活用することによって、身体を調整することができるようになり、血流の改善などから本来の免疫力を取り戻すことに繋げることができます。
硬くなった筋肉を柔らかくすることができる
現代社会においては、同じ姿勢のままで過ごすようなことが多く、自然のうちに背中や腰、肩、首などの筋肉が硬くなり、血流状態が悪くなっています。
ストレッチポールを活用した基本姿勢においては、ストレッチポールに背中と後頭部を付けて、仰臥位になります。
胸を開いたり、背中を伸ばすことができますので、胸周辺や背中の筋肉をほぐすことができます。
凝り固まった筋肉を柔らかくし、血流を改善させることができますので、筋肉を本来の形まで柔らかくすることができるのです。
骨格を整えることができる
近年ではパソコンやスマートフォンを活用する機会が多くなり、悪い姿勢のままで過ごすことが多くなっています。
その姿勢のままでいると、筋肉を硬直させてしまうのと同時に、骨格を歪ませてしまう原因となってしまうのです。
姿勢不良は単に骨格が歪んでしまうというだけではなく、内臓の位置までもずれてしまうことから、血流が悪くなって健康を損なう原因となってしまいます。
代謝量も減ってしまいますので、今までと同じ量の食事でも太りやすくなったり、食事量を減らしたとしても痩せにくくなってしまいます。
ストレッチポールに背中を付け、背骨を伸ばすようにすると、筋肉が緩みだし猫背を解消することができます。
またエクササイズを続けることによって、インナーマッスルを鍛えることもできることから、骨格が歪みにくい身体にすることもできるのです。
リラックスできるようになり呼吸が深くなる
猫背などによって筋肉を硬直させてしまうと、胸がしっかりと開かなくなってしまいますから、呼吸が浅くなってしまいます。
その状態のままでいると、体内に酸素が不足してしまうことになり、代謝が悪くなり健康に悪影響を及ぼすようになります。
筋肉が緩み、骨格が整うようになると、リラックスできるようになって深く呼吸ができるようになります。
呼吸状態が良くなると代謝が改善し、免疫力も改善するようになります。
ストレッチポールによる操体法「ポール操体」を学ぶには
ストレッチポールによる操体法を学べば、あらゆる臨床現場においてストレッチポールを使った手技を行うことができるようになります。
ストレッチポールによる操体法「ポール操体」とは、加藤廣直先生が臨床現場で結果を出されているテクニックになります。
理学療法士(PT)として病院に勤務経験があり、病院のリハビリ室で何か自身のテクニックを活用することはできないかとポール操体テクニックを考案されました。
ポール操体テクニックとは、ストレッチポールを活用した操体法であり、運動療法の一つであると言えます。
加藤先生は、理学療法と今昭宏先生に師事して会得した操体法をベースにして理学操体を考案、のべ2000人以上の手技療法家に普及させてきました。
ストレッチポールについては上記から述べている通り、日本コアコンディショニング協会の会長である岩崎由純先生がプログラムを開発した、エクササイズツールです。
とても心地よくリラックスすることができるツールですが、この健康法に加藤先生の操体法をミックスし、ポール操体として公開されているのです。
このポール操体を学ぶには、「ポール操体DVD~施術にもリハビリにも使える驚くべき使い方~」をご覧になるのがおすすめです。
とても丁寧に分かりやすく解説されているために、現場ですぐにその技術が使えるようになっています。
実際の臨床現場の映像も確認できることから、どのように臨床現場に導入すれば良いのかについても知ることができます。
他の施術院との差別化にもなりますので、ぜひ学んでおきたいテクニックではないでしょうか。