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仙骨後頭骨テクニック(SOT)とは~脳脊髄液の動きに着目した調整法

仙骨後頭骨テクニック(SOT)とは

仙骨後頭骨テクニックとは、M.Bディジョネットが提唱したテクニックであり、オステオパシーとカイロプラクティック、それぞれの長所を活かして融合されているところが特徴的です。
SOTと呼ばれることもあり、Sacrum(仙骨)、Occiput(後頭骨)、Technic(テクニック)の頭文字から取っています。

略称でも理解できるように、仙骨と後頭骨をチェックすることによって、脳脊髄液の循環を整え、自然治癒力を高めるといった治療法となっています

仙骨後頭骨テクニック(SOT)とは

仙骨後頭骨テクニックでは、脳脊髄液の循環を改善することによって、神経の働きを活発化させ、免疫力を十分に発揮できる健康な身体を引き出すことを目的とした治療法です
仙骨と後頭骨との関係に注目していることが特徴です。

この2つの骨は、脊髄と脳を覆っている硬膜によって固定されていることが知られており、硬膜と脊椎周辺には脳脊髄液によって満たされています。
仙骨と後頭骨は心臓の鼓動のように規則的に動いていることが知られています。

微かな動きではありますが、この動きがポンプの役割を果たしており、脳脊髄液が脳と脊髄、その他神経組織の周りに巡らされているのです。
この動きのことを仙骨ポンプシステムと呼ばれており、健康に対して大きな影響を与えることが分かったのです。

しかし、生活の中で心身にストレスが生じると、この循環システムがうまくいかなくなり、健康に対してさまざまな影響を与えます。

この健康に対する影響を3つのカテゴリに分類することができ、
「カテゴリⅠ(頭蓋硬膜サブラクセーション)」
「カテゴリⅡ(仙腸関節体重支持部サブラクセーション)」
「カテゴリⅢ(腰椎サブラクセーション)」
と呼ばれています。

仙骨後頭骨テクニック(SOT)では、このパターンに応じて施術を行うことになります。

脳脊髄液とは

仙骨後頭骨テクニック(SOT)においては、脳脊髄液の働きに注目していることが特徴となっています。
脳脊髄液とは「髄液」と呼ばれることもあり、脊髄と脳を覆っている硬膜の間に存在する液体のことを指しています。
脳脊髄液は、脳の中にある脳室と呼ばれる空間で作られているものです。

その役割はまだ分かっていないことも多いのですが、循環していることが知られており、脳の水分含有量を調整していると考えられています。
そのため、脳外科や神経内科においては、疾患に対する所見として注目されています。

脳室によって生成される脳脊髄液は24時間で約500mlであると言われており、脳室を出て循環したのちに静脈系に吸収されていきます。
この脳脊髄液の循環が悪くなり滞ってしまうと、筋肉が緊張し骨格の歪みを生じさせ、自律神経のバランスが乱れることによって各器官の機能が低下すると考えられています
そのため免疫力が低下し、健康を損なうものになると考えられているのです。

仙骨後頭骨テクニック(SOT)の施術テクニック

カイロプラクティックにおいては、神経伝達に障害が起きている状態のことをサブラクテーションと呼びますが、仙骨後頭骨テクニックでは仙腸関節のサブラクテーションに着目して3つのカテゴリに分類しています。

「カテゴリⅠ(頭蓋硬膜サブラクセーション)」は初期段階の歪みであり、脳脊髄液の循環に問題が発生することによって、慢性的な腰痛やさまざまな内臓の不調、頭痛、アレルギーなどの症状が現れます。
この段階の施術としては、マニピュレーションテクニックや頭蓋骨矯正によって、脳脊髄液の循環を活発化させて自然治癒力を高めていきます。

カテゴリⅠが進み、「カテゴリⅡ(仙腸関節体重支持部サブラクセーション)」の状態になることによって、仙骨の傾き、脊柱のバランスの欠如などによって神経根の圧迫がみられます。
このカテゴリまで悪化させてしまった場合には、顎関節痛、四肢の痛み、股関節など身体のあちこちに痛みが生じるようになります。

歪みを調整するために、骨格や体幹、四肢の矯正が行われます。

カテゴリⅡの状態でしっかりと矯正を行っておかないと、「カテゴリⅢ(腰椎サブラクセーション)」に進み、強い障害を引き起こしてしまうことになります。

代表的な症状として、強い腰痛、座骨神経痛、椎間板ヘルニアなどの神経障害が見られます。
座骨神経痛であれば、矯正によって改善がみられますが、ヘルニアに関しては外科的な処置が必要となる場合もあります。

CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)とは

脳脊髄液の原理をもとにした調整法である、「CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)」と呼ばれるテクニックがあります。
宮野博隆先生が考案した治療法であり、脳脊髄液の滞りを改善することによって、免疫力や自然治癒力をアップさせ、症状の根本から改善へ導くための施術法なのです。

宮野先生は、アメリカにおいてSOTアドバンスに合格している施術者で、SOT優秀インストラクターとして受賞経験も持っている、いわば脳脊髄液の調整においてはスペシャリストです。
開業45年でのべ100万人以上を施術、セミナー活動によって1000人以上の施術者を育てたことでも知られています。
今までの経験をもとにして研究を重ね、仙骨後頭骨テクニックをさらに発展させた、医療革命ともいえる治療法なのです。

CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)を考案した宮野博隆とは

宮野博隆先生は、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師であり、宮野治療院院長として日々の施術にあたり、パーフェクトクラニオロジー協会(PAAC)会長としてCSFプラクティス(脳脊髄液調整法)の普及に努めています。
国内で開業してからはカイロプラクティックを中心に、現在まで自費診療のみで治療を行っています。
カイロプラクティックをはじめとして、オステオパシー、応用キネシオロジーなどのテクニックを習得しています。

さらに、アメリカSOT公認団体においてSOTアドバンス合格、クラニアルテクニック(頭蓋骨)合格、さらに日本人で唯一、SOT優秀インストラクター賞受賞、国際仙骨後頭骨学会研究者大賞受賞といった輝かしい経歴もお持ちです。
そのような自身の経験や臨床研究によってCSFプラクティス(脳脊髄液調整法)を考案、PAACを設立して普及に努め、医療従事者をはじめとして会員数は約500名となっています。

CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)を効果的に学ぶには

CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)においては、独自の「ソフトブロックテクニック」「脳呼吸法」が特徴的で、医療機関の実験によって、その効果も科学的データによって立証されています。

脳脊髄液の流れは、一次呼吸と呼ばれています。
私たちが行う肺呼吸は、二次呼吸と呼ばれるもの。

しかし脳脊髄液はお母さんのお腹の中にいる胎児のときから、頭蓋骨と仙骨が呼吸をしているように一定のリズムで脳脊髄液が動いているのです。
このように脳脊髄液に着目することによって、脳脊髄液調整法は施術家にとって、とても大切なものになることが理解できます。

このCSFプラクティス(脳脊髄液調整法)を学ぶには、「ソフトブロックテクニック セミナーDVD~たった5秒で背骨が真っ直ぐになる脅威のテクニック~CSFプラクティス 脳脊髄液調整法」をご覧になるのがいいでしょう。
とても丁寧に、分かりやすく脳脊髄液が身体に及ぼす影響を学ぶことができ、実践方法も学ぶことができるのです。

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